原爆詩とは、1945年8月6日・9日の原爆投下で犠牲となった被爆者たちを決して忘れることなく、広島・長崎で核兵器の使用を最初で最後にしなければならないと誓い、決して人類に未来永劫にわたって核兵器が使用されてはならず、21世紀のできるだけ早めに核兵器のない地球という故郷を創り出そうとする「ヒロシマの哲学」に基づいて作られた詩群である。 そんな原爆詩を集めた詩選集を、人間の尊厳を破壊する戦争を憎み、核兵器など大量殺戮に反対する、国境を越えた地球人たちへ贈りたい。 この詩集は「生涯をかけて原爆詩を切り拓き、核兵器廃絶の願いを込めた優れた詩人・平和運動家たちの詩篇と、現役の詩人で広島・長崎について自己の重要なテーマとして書いている詩篇、また今回の呼び掛けに呼応し、新たに原爆に対峙し書き上げられた詩篇を集めたアンソロジーである」。(日本語版編註より) この詩選集は核兵器など大量破壊兵器が無くなる日まで継続されるべき、詩的な平和運動の結晶体である。その平和運動の最前線に立つために、この詩篇を読んで「感動の伝染性」に突き動かされたら、世界中の志を同じくする詩人たちにも原爆詩を書いて欲しいと願っている。 近い将来それらの詩篇を入れたもっとグローバルな原爆詩集が編まれるだろう(採否は編者に一任してください)。そして地球人たちの一人ひとりの心の奥底に原爆詩が平和の礎となって根を下ろす日が来ることを確信している。その日こそ石に刻まれた被爆者たちの影が石から解放されて、私たちにその語り尽くせぬ無念や平和への思いを静かに語りかけてくれるだろう。 すべての人に平和な未来を祈念する。
2007年11月 編者:長津功三良/鈴木比佐雄/山本十四尾
|