詩 の 原 故 郷 を 求 め て
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特集:『鳴海英吉全詩集』刊行を祝う会
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◎第二部

  詩の朗読「五月に死んだ ふさ子のために」他
  朗読者:末原正彦・武力也

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  司会 末原さんは「千葉詩人クラブ」、それから「光芒」同人でもございます。つい先日も千葉のテレビにも出られましたが、NPOの活動をして理事長さんもしていらっしゃいます。末原さんは、かつては福岡放送局にもいらっしゃった方で、朗読の方もたいへんお上手でいらっしゃいますので、皆さんどうかお聞きくださいますように。それでは末原さん、よろしくお願いいたします。
 
  末原正彦 こんにちは。ただ今ご紹介いただきました末原でございます。今日は鳴海英吉さんの「全詩集刊行を祝う会」ということで、この詩集ができたということで送っていただいて、届いたのを見た時にほんとうにびっくりしました。実に立派な詩集でございまして、お作りになった方々のご苦労というものに、ほんとうに心から敬意を表す者でございます。ありがとうございました。しかも今日は、その作品の中から朗読をするよう実行委員会の方からご命令をいただきました。『銃の来歴』の中の「実戦教育」という作品と、詩集『念仏』の中の「銭念仏」の二つをやるようにということですが、「実戦教育」というのは非常に難しくて漢字がいっぱいあるものですから、あまり読めないものですから、そのへんはちょっとご勘弁いただきまして、その隣にある「残飯」というものでよろしいかとお尋ねしたところ、まあいいでしょうということで、「残飯」と「銭念仏」を読ませていただきます。それでは先ず、「残飯」から読ませていただきます。ザンパンといえば、豚の食べるものというような印象を受けます。これをノコリメシと読むと、何か人間が冷たいごはんを食べるといった感じに変わります。言葉というのは面白いなと、ちょっと見ただけでもそういう感じを受けたりするわけです。

  ……「残飯」「銭念仏」の朗読……

 司会 どうもありがとうございました。もちろん原作もよろしいのですけれども、末原さんの朗読もたいへん良くて、何度聞いてもいいと思いました。多分皆さんの心にも届いたものと思います。
  それでは今度は、武力也さんにお願いいたします。武力也さんは、やはり「詩人会議」に属していらっしゃいまして、「千葉詩人クラブ」の会員、「グループ耕」の会員でもございます。それから作詩工房「このゆびとまれ」もしておりまして、たいへん朗読がお上手でいらっしゃいますので、どうぞ皆さんお聞きくださいますように。

 ……武力也さんは詩原稿を見ずに「接岸」、「五月に死んだ ふさ子のために」の二篇を暗唱する……
 
  司会 武力也さん、ありがとうございました。

 浜田知章 (手を挙げて発言する) 朗読を聞いて、上手いと思った。しかし僕はね、「実行者」なんだ。僕は鳴海英吉君と同じ。同年兵。つまり戦中派。同じ経験をしている。二人の朗読詩は全部リアリティがあった。やはり凄いね。二人の朗読者も上手かったけれどね、それ以上のリアリティとはいったい何かということを考えていたら、やはり鳴海君と僕は同年兵なのですよ。同じ経験をしているのですよ。同じ青春の悲劇を味わっているのです。そういう感じがしまして、ひとこと述べたくなりました。ただ、詩の問題についていえば、つまり詩は「フィクション」か「真実」かということになってくると、これは大きな問題になるのですよ。だから我々は、ドキュメンタリーとか記録とか、そういうことを言いながら「人間の真実とは何か」ということを詩の上で追求してきたのです。これは皆さんの課題でもあるのですよ。鳴海君と僕とは同じ経験をして、そこから「詩」というものを考えた人間として、ひとこと感想を述べたくなりました。(拍手)
 
  司会 どうもありがとうございました。ほんとうに私も、今浜田先生がお話しになったお気持ちが分かります。私も今二人の朗読をお聞きしていまして、涙が出てしょうがなかったのです。そして、鳴海さんがほんとうにお二人に乗り移っているなあと思って…何ですか胸がいっぱいになってしまいました。浜田さん、ほんとうにありがとうございました。
【鳴海夫人紹介】
  司会 それではここで、鳴海さんの奥様がおいでになっていらっしゃいますので、ちょっとご紹介申し上げたいのです。鳴海さんの奥様、ちょっとこちらの方へおいでくださいますか? (拍手)
  鈴木比佐雄 (鳴海夫人を紹介して)奥様のすゑさんです。(拍手)私がいつもちょうど昼過ぎぐらいに行きまして、最終電車の十一時くらいまでずっと鳴海さんと酒を呑んでいる間、つまみをなど作ってくれ世話をしてくれました。鳴海さんはたくさんの詩誌に参加されていたのですが、そういうことを全て認めてくださった、素晴らしい奥様です。(夫人に)ちょっとひとこと何か…。
 
  鳴海夫人 どうも皆さん、今日はありがとうございました。私は詩のことは全然分からないので…。ほんとうにありがとうございました。(拍手)
 
  司会 ただ今、鳴海さんの奥様を皆さまにご紹介いたしました。私も初めてお目にかかったわけでございます。今日は八十人くらいいらっしゃったらいいかなと思いましたら、もう百名近い九十七名という参加者がありました。ほんとうにたいへんありがたいと思いました。

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