詩 の 原 故 郷 を 求 め て
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第三回 鳴海英吉研究会・宗左近さんを偲ぶ会
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◎第一部 研究・講演/講演者3名、1時〜3時30分
 講演者/佐藤文夫 … 鳴海節について
 石村柳三 … 鳴海英吉と石橋湛山
 芳賀章内 … 宗左近の詩的精神と縄文の精神性

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【開会の挨拶】
朝倉宏哉 皆さんこんにちは。ただ今から「第三回鳴海英吉研究会・宗左近さんを偲ぶ会」を行いたいと思います。私は朝倉宏哉と申します。千葉市に住んでおります。鳴海さんとは、三十年ほどにわたって親しくさせていただきました。今日は何かいろんな行事がダブっているようでございまして聴衆は少ないのですがおいおい空席は埋まってくると思います。今日のこの会はあとでテープ起こしされまして、そっくりそのまま「COAL SACK」に載録される予定です。それではこれから五時頃まで進めてまいります。
  鳴海さんがお亡くなりになったのは二〇〇〇年八月三十一日。『鳴海英吉全詩集』が出ましたのがちょうど二年後の二〇〇二年八月三十一日でございます。ちょうどその日に、鳴海さんと交流のあった十数人の詩人が新宿の専福寺、鳴海さんの菩提寺に参りまして、詩集を墓前に供えて詩集刊行の報告をしたことは記憶に新しいところです。そうして「『鳴海英吉全詩集』刊行を祝う会」が二〇〇三年の四月五日に、この会場で行われております。その時に、今年の六月にお亡くなりになりました宗左近先生の《鳴海英吉における「国の記憶」》という記念講演がございました。そしてシンポジウムは、鳴海英吉の詩をどう読むかというテーマで行われました。
今日は第三回目ですので、これまでの研究会を簡単に振り返ってみたいと思います。第一回の研究会は、二〇〇四年の九月四日、神楽坂エミールで行われております。この時の記念講演は長谷川龍生さんの〈鳴海英吉の「列島」の詩的精神〉というタイトルでございました。そして、鳴海英吉さんのお父さんが活弁士であったという縁もありまして、この時に活弁士万朶るり子さんによる無声映画の上映がありました。それとともに鳴海英吉さんの例の力強い詩の朗読の姿が上映されております。この時のシンポジウムは、「鳴海英吉の多彩な魅力に迫る」ということでございました。この会で特に印象に残っておりますのは、その三ヶ月後に急逝された通称ブリキヤさんと言っていました武力也さんの詩の朗読、これが大変な圧巻でございまして、津軽三味線の伴奏で「五月に死んだ ふさ子のために」という詩のすばらしい朗読がありました。そして第二回目は、去年です。二〇〇五年の十月十五日、この会場で行われました。記念講演は、柴田三吉さんの「鳴海英吉の戦争詩とアジア」、それから水崎野里子さんの「鳴海英吉の演歌的叙情性と国際性」でございました。スピーチと朗読のあと、シンポジウムは「鳴海英吉の詩と朗読」でした。ということで、これまで鳴海さんの多彩な面を掘り下げた研究会が行われています。今日は「第三回」とありますが、全詩集刊行を祝う会を含めますと、実質的には第四回ということになります。今日は、お手元のプログラムによって進めてまいりたいと思います。
最初は、佐藤文夫さんによる「鳴海節について」でございます。佐藤文夫さんは、『全詩集』刊行の刊行委員でありますとともに、鳴海さんとは共に「詩人会議」や「炎樹」で同人として、その他に鳴海さんと縁の深いのは、鳴海さんは京成沿線の酒々井、佐藤文夫さんは隣の佐倉でありまして、まあ言ってみれば隣組のような関係でございます。「鳴海節」というこの「節」について今日はどのようなお話になるか、大変興味深いわけでございます。佐藤文夫さんは、詩人であるとともに民謡研究家として知られております。『民謡の心とことば』、また『詩と民謡と和太鼓と』という著作があります。
そして、佐藤さんにご登場願う前に一つだけご紹介したいことがあります。このレジュメの最後のページをご覧ください。これは「ラジオ深夜便 こころの時代」という、番組のプログラムでございますが、十一月二十三日と二十四日のところに「風が叫び、土が歌う」ということで、佐藤さんがNHKラジオの第一放送に出演することになっております。この時間帯はまぁ深夜便でございますので(笑)深夜も深夜、……というよりも朝方と言った方が良いかも知れませんが、午前四時のニュース五分が終わったあとに四十五分間の佐藤文夫さんの放送がございますので、興味のある方はぜひお聴きになっていただきたいと思います。それでは佐藤さん、よろしくお願いします。

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