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2019年3月11日刊行予定の新アンソロジー『東北詩歌集―西行・芭蕉・賢治から現在まで』の公募詳細です。

『東北詩歌集―西行・芭蕉・賢治から現在まで』公募趣意書


◆出版内容=東北六県の歴史・文化・風土の多彩な魅力やまつろわぬ精神性を短歌・俳句・詩の様々な手法で表現してもらいたい。

      A5判 約三五〇~四〇〇頁 本体価格一八〇〇円+税

◆発 行 日=二〇一九年三月一一日発行予定

◆編   者=鈴木比佐雄、佐相憲一、座馬寛彦、鈴木光影

◆発 行 所=株式会社コールサック社

◆公   募=二五〇人の詩・短歌・俳句を公募します。作品と承諾書をお送り下さい。既発表・未発表を問いません。趣意書はコールサック社HPからもダウンロードが可能です。http://www.coal-sack.com/

◆参 加 費=一頁は詩四十行(一行二十五字)、短歌十首、俳句二十句で一万円、二冊配布。二頁は詩八十八行、短歌・俳句は一頁の倍の作品数で二万円、四冊配布。校正紙が届きましたら、コールサック社の振替用紙にてお振込みをお願い致します。

◆しめきり=二〇一九年一月末日必着(本人校正一回あり)

◆原稿送付先=〒一七三‐〇〇〇四

      東京都板橋区板橋二‐六三‐四‐二〇九

◆データ原稿の方=ご郵送と同時に〈m.suzuki@coal-sack.com〉

      (鈴木光影)までメール送信お願いします。

【よびかけ文】

 あなたの抱いている「東北」への想いを分けて頂きたい。とっておきの「東北」の風景や事物に宿る精神性を短歌・俳句・詩で表現して欲しい。新作・旧作は問わない。西行・芭蕉・賢治のような歴史的な優れた表現者たちも収録したい。

 一六八九年春に松尾芭蕉は深川の庵を引き払って、「奥羽」である「陸奥」に旅立って行った。芭蕉が敬愛する西行の五百年忌の年に、西行が愛でた「松島の月」を眺めることなど、漂泊の歌人西行が実際に出向いた「陸奥」を訪ね、詠われた歌の歌枕(当時の名所旧跡など)を追体験することが大きな動機だったようだ。また西行よりも九百年前に中国全土を旅して「国破れて山河在り」などの漢詩を書いた杜甫からの影響も大きかったと言われる。芭蕉の中で「陸奥」という北方の大地を巡る戦いで死んでいった数多の人びと、まつろわぬ者たちと支配しようとする者たちが争った両方の人びとを、鎮魂したいという思いがあったように感じられる。その意味で「東北」に関わることは「陸奥」の一万数千年の歴史に関わる事であり、そんな縄文時代の精神性や杜甫や西行や芭蕉たちの漂泊の精神性を引き継いでいる歌人、俳人、詩人たちに焦点を当ててみたいと考えている。

 芭蕉は『おくのほそ道』の冒頭で、「予もいづれの年よりか、片雲の風にさそわれて、漂泊の思ひやまず、海浜にさすらへ、去年の秋江上の破屋に蜘の古巣をはらひて、やゝ年も暮、春立る霞の空に、白川の関こえんと、そゞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて取もの手につかず」という心境を生き生きと語っている。この「そゞろ神」とは、芭蕉の造語らしいが、新しいことに挑戦する詩的精神であり、詩の女神の囁きに呼ばれているかのようだ。そして芭蕉は、「草の戸も住替る代ぞひなの家」と詠み、芭蕉庵を人に譲って退路を断って奥羽路へ旅立っていく。

 西行や芭蕉が「そゞろ神」に惹かれ「東北の他者と出会うために命懸けで漂泊の旅に出かけたように、賢治もまた自らを「修羅」を歩むものとして、実は精神において世界の書物や芸術や宗教そして自然などの中を漂泊しながら、様々な「異形」の他者に出会いそれを短歌や詩や童話などに残した。それらの試みは、現在も東北に関わる短歌、俳句、詩を創作する者たちにとって原点となって、今後も東北の詩歌精神は反復され続けていくに違いない。

 東北は、福島、宮城、山形、岩手、秋田、青森から成り立っている。けれども同じ東北で自然環境や文化・歴史は微妙に異なっている。全国の県の中で最も土地面積が広いのは、一番は岩手県で二番目は福島県だ。例えば福島は少なくとも会津、中通り、浜通りの3つの地域に分かれている。山の多い会津と浜通りのいわきや相馬などではその気候や文化的背景はかなり異なっている。そのような東北各県の内部の多様性を浮き彫りにするような短歌・俳句・詩を公募したいと考えている。また東日本大震災・原発事故から八年目を迎えようとしている。それらに関する作品も数多く集め、東北の千数百年の歴史・文化を詩歌を通して学べる『東北詩歌集――西行・芭蕉・賢治から現在まで』を構想し、二〇一九年三月一一日の発行を予定している。ぜひご参加下さい。            (鈴木比佐雄)



2019東北趣意書【最終1月末】

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