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2021年6月刊行予定の新アンソロジー『地球の生物多様性詩歌集―生態系への友愛を共有するために』の公募詳細です。

『地球の生物多様性詩歌集―生態系への友愛を共有するために』公募趣意書


◆出版内容=世界各地で生きる生きものたちの実相を伝え、生物多様性の根幹にある生きもの・生態系への友愛を込めた作品や、新型コロナ以後の世界で生物多様性がどのように再評価されるべきかを問う作品を公募します。

      A5判 約三五〇~四〇〇頁 本体価格一八〇〇円+税

◆発 行 日=二〇二一年六月発行予定

◆編   者=鈴木比佐雄、座馬寛彦、鈴木光影

◆発 行 所=株式会社コールサック社

◆公   募=二五〇人の詩・短歌・俳句を公募します。作品と承諾書をお送り下さい。既発表・未発表を問いません。趣意書はコールサック社HPからもダウンロードが可能です。http://www.coal-sack.com/

◆参 加 費=一頁は詩四十行(一行二十五字)、短歌十首、俳句二十句以内で一万円、二冊配布。二頁は詩八十八行、短歌・俳句は一頁の倍の作品数で二万円、四冊配布。校正紙が届きましたら、コールサック社の振替用紙にてお振込みをお願い致します。

◆しめきり=二〇二一年三月末日必着(本人校正一回あり)

◆原稿送付先=〒一七三‐〇〇〇四

      東京都板橋区板橋二‐六三‐四‐二〇九

◆データ原稿の方=ご郵送と同時に〈m.suzuki@coal-sack.com〉

      (鈴木光影)までメール送信お願いします。

【よびかけ文】

 「生物多様性」という言葉は、「社会生物学」を提唱した米国のエドワード・O・ウイルソンが、著書の『社会生物学―新しい総合』、『バイオフィリス』、『生命の多様性』などでキーワードとして論じている。それは経済のグローバル化により生態系を破壊し絶滅種を増やしていく在り様を根本的に考え直し、生態系システムを持続した方がマクロ的な経済においても有益であり、また思想哲学・文明批評的な役割を担う根拠になる考え方だ。ウイルソンは「生命の多様さ」を「遺伝的多様性」、「種や個体群」、「生態系」、「地域」などの様々なレベルにおいてフィールドワークでその実態を明らかにして、現実の政策に反映させようとした。ウイルソンは「バイオフィリア」という仮説を提案する。「バイオフィリア」とは「バイオ」(生物)への「フィリア」(友愛)であり、「生きものたちへの友愛」という意味だ。これは多くの短詩形文学者や作家たちが地域の自然の生きものたちを詠う際の精神と重なっている。例えば次の宮沢賢治の詩「風景観察官」などは、地域の風景を眺めながら生態系という環境への友愛に満ちている詩だと言える。《あの林は/あんまり緑青を盛り過ぎたのだ/それでも自然ならしかたないが/また多少プウルキインの現象にもよるやうだが/も少しそらから橙黄線を送つてもらふやうにしたら/どうだらう》天上から降り注ぐ生態系を見つめる視線と同時に農民の視線が合わさって「風景観察官」という言葉が生まれたのだろう。賢治の修羅は『春と修羅』の主旋律だが、この詩ではむしろ通奏低音としてのサイエンティストである賢治が強く出て、風景の一部として鳴り響く。賢治は修羅を通した「風景観察官」で「生物多様性」を実践していた先駆者だった。

 俳人宮坂静生氏の著書に『季語体系の背景 地貌季語探訪』があり、その「地貌季語」という考え方は、地域の生態系や歴史とその地で暮らす人びとと本質的な関係を言葉で表現する意味で俳句の解釈や評価にとどまらない重要な問題提起となっている。宮坂氏は「自分の息遣い」とは、突き詰めると「私という身体のことばを介した生者と死者とのとの語り合い」に向かい、その際に「語り継がれてきたことばの中にも大事な古人の感受性の集積がある」ことに気付かされる。そして次の沖縄の俳人の「立雲」という「地貌季語」から沖縄の民衆の深い思いを受け止めていく。〈立雲のこの群青を歩みけり 渡嘉敷皓駄〉

 生物多様性の石垣島に暮らす松村由利子氏の歌集『光のアラベスク』の中には生態系の破壊を危惧し、生きものたちを賛美する短歌を見出す。〈虎たちは絶滅危惧種となり果ててサンボのいない森も消えゆく〉〈深海に死の灰のごと降り続くプラスチックのマイクロ破片〉〈絶滅した鳥の卵の美しさ『世界の卵図鑑』のなかの〉このような生きものたちへの存在の危機を明らかにし、その友愛を詠いあげるには、短歌の響きは適しているように思われる。

 以上のようなその土地や地域で生きる生きものたちを讃美する左記のような観点の俳句、短歌、詩などの短詩系文学を公募したいと考える。ぜひご参加下さい。

①世界各地で生きる生きものたちの実相とそれを讃美する作品

②世界各地で絶滅した生物を悼み、絶滅危惧の恐れのある動植物に触れた作品

③原発事故などの制御できない科学技術によって生態系が壊されることを憂うる作品

④生物多様性の根幹にある生きもの・生態系への友愛を込めた作品

⑤新型コロナ以後の世界で生物多様性がどのように再評価されるべきかを問う作品

(鈴木比佐雄)



『地球の生物多様性詩歌集』公募趣意書 download

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「COALSACK」(石炭袋)103号  2020年9月1日

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