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2022年9月刊行予定の新アンソロジー『闘病・介護・看取り・再生詩歌集―パンデミック時代の記憶を伝える』の公募詳細です。

『地球の生物多様性詩歌集―生態系への友愛を共有するために』公募趣意書

◆出版内容=パンデミック時代も続き高齢化社会も日本だけでなく世界的な規模で進行していくだろう。そのような中で人びとの切実な問題として「闘病・介護・看取り・再生」が問われ続けるだろう。そんな問いに応え後世に伝えていく短歌・俳句・詩を公募します。

◆A5判 約三五〇~四〇〇頁 本体価格一八〇〇円+税

◆発 行 日=二〇二二年九月発行予定

◆編   者=鈴木比佐雄、座馬寛彦、鈴木光影

◆発 行 所=株式会社コールサック社

◆公   募=二五〇人の詩・短歌・俳句を公募します。作品と承諾書をお送り下さい。既発表・未発表を問いません。趣意書はコールサック社HPからもダウンロードが可能です。http://www.coal-sack.com/

◆参 加 費=一頁は詩四十行(一行二十五字)、短歌十首、俳句二十句で一万円、二冊配布。二頁は詩八十八行、短歌・俳句は一頁の倍の作品数で二万円、四冊配布。校正紙が届きましたら、コールサック社の振替用紙にてお振込みをお願い致します。

◆しめきり=二〇二二年七月十五日必着(本人校正一回あり)

◆原稿送付先=〒一七三‐〇〇〇四

      東京都板橋区板橋二‐六三‐四‐二〇九

◆データ原稿の方=〈m.suzuki@coal-sack.com〉(鈴木光影)までメール送信お願いします。

【よびかけ文】

 一九一八年から世界的に流行したスペイン風邪(スペインインフルエンザ)は、東京女子大家政学部に在籍していた宮沢賢治の妹トシにもその年の十一月頃に罹患させた記録が残っている。ここからは私の推測だが、一九二二年にトシが肺炎で亡くなる遠因をパンデミックのスペイン風邪が引き起こした可能性があるかも知れない。当時のスペイン風邪の原因の病原体は解明されておらず、賢治の亡くなった一九三三年にようやくウイルスの分離技術が確立されてその病原菌がA型インフルエンザウイルスだと解明された。妹トシを蝕んだ病原菌は、看病をしていた賢治の肺にも何らかの影響を与えただろう。賢治が後に肺を病んでいくことを考えると、スペイン風邪の影響は当時の若者たちにその後も肺炎と免疫機能を低下させることを促し、夭折にもつながる恐るべき病原菌だったと振り返ることができる。日本においてもこの一九一八年からの約5500万人の人口のうち2400万人が罹患し、39万人から45万人が死亡したと言われている。現代においても新型コロナのパンデミックによる影響によって、百年前の宮沢賢治と妹トシのような前途ある若者たちやその他の世代でも様々な悲劇が無数に進行しているに違いない。妹トシの末期を記した詩「永訣の朝」を冒頭と最後の部分を引用したい。《「永訣の朝」けふのうちに/とほくへいつてしまふわたくしのいもうとよ/みぞれがふつておもてはへんにあかるいのだ/(*あめゆじゆとてちてけんじや)/(略)/(*うまれでくるたて/こんどはこたにわりやのごとばかりで/くるしまなあよにうまれてくる)/おまへがたべるこのふたわんのゆきに/わたくしはいまこころからいのる/どうかこれが天上のアイスクリームになつて/おまへとみんなとに聖い資糧をもたらすやうに/わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ》

 この賢治の一〇〇年前の詩には、今回の詩歌集のテーマである「闘病・介護・看取り・再生」の全てが入っているように読み取れる。賢治はトシが病と闘いながら「(あめゆじゆとてちてけんじや)」と兄に頼み、兄は鉄砲のように「おまへがたべるあめゆき」を取りにお椀をもって出かけていく。その介護と看取りの場面は一度限りの兄と妹しか分からない永遠の訣れの場面だった。

 例えば沖縄の歌人玉城洋子氏の歌集『儒艮(ザン)』の《母の怒る声にも似たるを安堵せり痺れゆく手足揉みほぐしつつ》や《花咲いたあの花咲いたたわいなき介護とふ会話  つれづれの夕》などの介護と再生を願う想い。岩手の俳人照井翠氏の句集『泥天使』の《三・一一死者に添ひ伏す泥天使》や《三月の君は何処にもゐないがゐる》や《泥のうへ花曼荼羅となりにけり》などの大津波後の看取りと再生への想いなどの詩歌も収録したいと考えている。そんな命に関わる病とその再生の記憶をさらに百年後の後世に伝えるために詩、俳句、短歌を書き記して、ぜひ寄稿して欲しいと願っている。テーマの内容を次のように列挙するので参考として頂きたい。

①人が生きる上で避けられない生老病死の「病」について根源的に考える作品。②持病や病気・怪我・事故による障害や後遺症などと共生する生き方を模索する作品。③家族の介護体験、介護離職、老々介護、ヤングケアラーといった社会問題など、介護や看護をする側の視点の作品。④新型コロナ下で様々な病と闘う人々を励まし、再生の希望を届ける作品。⑤核兵器や原発(核発電)などの科学技術が心身を生涯にわたり苛む経験を記した作品。⑥ハンセン病などのかつて誤った政策で苦しんだ人びとの記録を記した作品。⑦地球温暖化、気候変動により生態系が破壊されて多様な生物の命が病み死亡する現場を記す作品。⑧家族や大切な人の死を看取った経験、災害・事故・戦争などで他者の死を目撃した痛切な経験を記す作品。


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「コールサック」(石炭袋)110号 2022年6月3日

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