コールサックシリーズ

アンソロジー詩集
『大空襲三一〇人詩集』

空襲詩自体が非常に少ないのを、残念に思っていた。空襲の空間と時間を超えての詩篇の集大成ともいうべき本書は、まさに待望の一冊である。次世代に、追体験による感動のバトンを手渡せることを、うれしく思っている。
(帯文「大空襲体験を次世代へ手渡すために」早乙女勝元より)

解説文:森徳治、黒羽英二、鈴木比佐雄
A5サイズ 520頁 ソフトカバー
定価:2,160円(税込)

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アンソロジー詩集『大空襲三一〇人詩集』

発売:2009年3月10日



【目次】

〈序文〉   
大空襲体験を次世代へ手渡すために 早乙女勝元 12
    
〈一章 海外/戦中〉   
雪は中国の大地の上に降っていて 艾 青 16
血の洗礼 阿 瓏 18
最も怯懦な者こそ最も残忍だ
惨目吟―惨状を目にうめく 郭 沫若 20
合いことば 戴 望舒 21
深夜の電話―日本軍の重慶大爆撃の残叫 秋吉久紀夫 22
重慶 村田正夫 23
ネズミの行方 鈴木文子 24
黄泉草子形見祭文(抄) 尾花仙朔 26
実験
夜の進行
 山本倫子 32
「蚤の跳梁 Ⅷ・?」より 木島 始 34
空襲警報は解除されていない。 森田 進 37
『長詩 リトルボーイ』より 高 炯烈 40
真珠湾の水 新川和江 42
六十二年前の今日 池田錬二 44
真珠湾奇襲 水崎野里子 46
ゲルニカ 浅井 薫 47
磔刑図考 浜田知章 48
ゲルニカ 南 邦和 50
ヒロシマ・一九四五年八月六日 テレシンカ・ペレイラ 53
爆心地 ウイリアム・スタフォード 54
4人の賢者のキャロル ジェームズ・カーカップ 55
ロンドンの子供の焼死に哀悼を拒める詩
焼夷弾空襲の後の儀式

明け方の空襲で殺された者のなかに百歳の男がいた
 ディラン・トマス 56
雨は降り続く イーデス・シットウェル 58
神は涙で答えた ディヴィッド・クリーガー 60
町は嘆く マリア・キスナー 61
少年期の風景 ―第十四章 ハインツ・チェホフスキー 62
ある生き残りの男について―その一 フォルカー・ブラウン 63
最後の雨のあとの ヨーロッパ―その六
せともの。わが故郷の没落の詩―その一 ドゥアス・グリューンバイン 64
日本の抒情 池田久子 66
いまだに出走する
唯一の成果 川内久栄 68
紙風船 武藤ゆかり 70
紙漉きのわらい(一) 大崎二郎 72
声帯 弓田弓子 75
贄の貌 入江昭三 76
北回帰線 久宗睦子 78
台東の海  
 真辺博章 80
旗をひらひらさせていった飛行機/豊原駅前空襲/人が火の中へ消えた/林の中/あれは地獄だ 宗 美津子 82
    
〈二章 東 京〉   
走っている その夜14 宗 左近 86
東京下町・薤露行 浜田知章 90
太白―昭和十九年十一月二十四日 菊田 守 92
自分の家 菅原克己 93
「風Ⅲ」より 福田律郎 94
東京大空襲(短縮稿) 田中清光 100
明けがたの烽火台 斎藤庸一 102
さっちゃんは戦争を知らない/キシボ(鬼子母)/火の記憶/なげきのさくら/火の歎き(東京大空襲) 宮 静枝 104
火天 鈴木 満 106
良子ちゃん 小森香子 108
病葉( 『暁闇』より) 江波戸敏倫 110
あの夜から 山野井悌二 112
巣友 田中順三 113
人々は炎の海を泳いでいた 堀内利美 114
一九四五 ・三 ・九から三 ・十の朝まで/地獄の火の鳥 森 徳治 116
「空襲何ぞ恐るべき」 ―東京大空襲大虐殺の記憶―/実景/さまよえる 黒羽英二 118
昭和20年3月10日 山本龍生 120
真っ赤な絵本 NHKスペシャル「東京大空襲60年目の被害地図」を観て 西村啓子 122
黒い朝のノート 三方 克 124
春の焔 小倉勢以 125
百キロ爆弾のそばで/火の鳥 秋山泰則 126
六十年目の鎮魂 あの日 あの夜 降ったのは……? 石塚昌男 128
もしも三月十八日の決断があれば 新井一雄 130
息子が帰って来た 新井しず江 132
焼跡 高良留美子 133
行水 武内利栄 134
戦後・2 武内辰郎 136
風景―三月十日― 大井康暢 138
屠殺場遊び  ―1945・3・10 東京大空襲に― 原子 修 139
誰も答えてくれない 塚本月江 140
あの夜 岡田優子 142
海 海 海
 山本十四尾 143
復員兵 甲田四郎 144
あの日の桜 西尾君子 146
空襲下の『風と共に去りぬ』 大掛史子 147
その橋の黒ずみは 吉田博子 148
いろはにほへとちりぬる 増岡敏和 149
「黄砂がきた」より 増田幸太郎 150
あの夜 丸山勝久 152
夢違之地蔵尊縁起 葵生川 玲 154
一輪車 宮崎 清 157
蝉 佐久間隆史 158
人間九十九 ケロイド① まつだひでお 159
委託 山佐木 進 160
犠牲者 小野恵美子 161
三月十日 三ノ輪の町で/独りぽっちの人生 浅見洋子 162
戦うかぼちゃ 李 美子 167
三月十日のおひなさま 森田和美 168
炎の地層 方喰あい子 169
私の顔 川奈 静 170
上野図書館 中川 波 171
水泡―隅田公園にて/ハナダイコンを添えて 鈴木比佐雄 172
    
〈三章 関 東〉   
焼き殺されたふさ子/五月に死んだ ふさ子のために 鳴海英吉 176
『滞京日記』より 更科源蔵   180
やけあと 山田今次 182
鎮魂歌 木原孝一 186
防空壕で死んだ少年の独白 杉山滿夫 188
秋の暮 筧 槇二 189
硫黄島覚書 鎗田清太郎 190
神風を探しに 細野 豊 193
桃花源を尋ねて 埋田昇二 194
木箱の骨 和田文雄 195
防空壕 山田 直 196
遠い記憶 國井世津子 198
老夫婦夜話 市川つた 199
花火 香野広一 200
八月の広瀬川 北畑光男 201
対岸の炎 田上悦子 202
千葉市《七夕空襲》 石村柳三 204
非常時 布留川洋子 206
抱擁 内藤紀久枝 207
桃の蕾に紅さして 佐藤惠子 208
平塚空襲 内藤喜美子 209
横浜大空襲/亡骸を焼く 北村愛子 210
新幸福論 野島 茂 212
火の記憶 硲 杏子 213
未来へ 青柳晶子 214
爆音 岡野菊子 215
金丸原飛行場周辺の空襲 貝塚津音魚 216
爆弾 成瀬峰子 218
サークル・ゲーム ―幼年期の私が見た戦後に― 中村不二夫 219
空襲 吉原幸子 220
赤いサンダル 森田海径子 221
この土の下に 星 清彦 222
五月二十九日 横浜 大石規子 223
1981年、日本生まれAと戦争/戦時、という路のさき 亜久津 歩 224
    
〈四章 北海道・東北〉   
非常の時 高村光太郎 228
爆弾穴 ―僕らの町に海軍の空軍基地があった― 矢口以文 229
ゴーシュの破れセロ炎上―花巻大空襲―/海受難―釜石が焦土と化した日 森 三紗 230
炭化したパンのイメージ/あるべきでないうつくしさ 若松丈太郎 232
あの時、友だちと 斎藤彰吾 234
燃える町/仮眠/名簿 今入 惇 236
上州の空 小坂太郎 238
釜石伝説 金野清人 240
幾千の光が落とされて燃え 斎藤久夫 241
みどりのふるさと 三浦幹夫 242
神の手 工藤優子 243
昼顔の花 大村孝子 244
硯 山形一至 246
少女は見ていた 未津きみ 247
最後の空の前に 経田佑介 248
ひとつの夏・少女(3) こたきこなみ 249
弾痕 蒼わたる 250
朱/八才の夏 みやのえいこ 252
戦争/防空壕/「御真影」 日高のぼる 254
    
〈五章 中 部〉
   
真紅の服で 石川逸子 258
飛燕/運行している 溝口 章 260
階段 津坂治男 262
麦の風 小島禄琅 263
夕闇のさくら谷―輪島・一本松公園― 千葉 龍 264
遠景 永谷悠紀子 266
骨の来歴 黛 元男 267
空襲/やけあと 松本恭輔 269
戦争の果実/余生を生きて 吉永素乃 270
墓の中の祖父よ 稲木信夫 272
富山空襲 打木南瓜 徳沢愛子 274
お堂と共に燃えた人たち 安永圭子 275
合歓の花 比留間一成 276
安倍川 金 水善 277
誕生日は祝えない うおずみ千尋 278
銀色の飛行機 和田 攻 279
だるまさんがころんだ こまつかん 280
東雲の彼方から 酒井 力 282
長岡大空襲の一夜が 館 路子 283
    
〈六章 関 西〉
   
ヨシコ たかとう匡子 286
大阪大空襲一九四五 ・三 ・十三 ・夜 日高てる 290
焼け跡―三月十三日の大阪大空襲 志賀英夫 292
レクイエム・ほむら野 ―大阪府立豊中高女動員学徒の死― 島田陽子 294
大阪鎮魂 西岡光秋 295
峠へ 犬塚昭夫 296
黒蝶/炎天/潰れる 丸本明子 298
燃えた樹 いわはしよしお 300
堺大空襲―一枚の写真から― 原 圭治 303
眠られぬ夜に 有馬 敲 304
炎の裸馬と少年―大阪大空襲三月十三日 大原勝人 305
少年期と父兄の死 日高 滋 306
記憶の岸辺 坂東寿子 308
弱い一族 下村和子 309
僕の八月六日 直原弘道 310
サイレン 宮本正清 311
瞳/月夜 西田彩子 312
疎開児童と不発弾 名古きよえ 314
炎の海/ブーメラン 伊藤眞司 315
花火 平原比呂子 316
タンポポ 坂上 清 317
悦びの日へ 浅井千代子 318
お母さんへ 瀬野とし 320
人参の花 吉村伊紅美 322
    
〈七章 中国・四国〉   
光 小野十三郎 324
汝の鶏/ヒロシマ・わが幻 澤村光博 325
碑銘余話 米田栄作 326
堺川 木川陽子 327
今津川のほとりで―ふるさとⅣ 御庄博実 328
手の話 片岡文雄 330
鶴 小松弘愛 332
橙色に包まれた 鳥巣郁美 333
ああ 呉の街 山本あさ子 334
学校の跡の方へ 井奥行彦 336
戦争 1 なんば・みちこ 337
洞穴 松田研之 338
鶴ちゃん 妹尾倫良 339
水島 岡 隆夫 340
また背中がひりひりする 山下静男 343
高知空港周辺で 猪野 睦 344
抱いたまま 中桐美和子 345
火柱の天守閣と赤い太陽 福谷昭二 346
基地の街にて/いわくに、ひかりの空襲は八月十四日 でした 長津功三良 348
「岡山空襲」の記憶から くにさだきみ 350
ほたる 皆木信昭 351
腕時計 白河左江子 352
夢 田中郁子 353
敗戦前後/六十三年目のヒロシマ 佐藤勝太 354
記憶 坂本法子 356
いつもの空 結城 文 357
白いテント 上田由美子 358
空爆の連鎖 相良蒼生夫 359
不詳 赤山 勇 360
八月の満月 今井文世 361
緋色の猫 市川紀久子 362
火の雨降る夜の記憶 杉本知政 364
包丁 木村恭子 365
夏の思い/広島 植木信子 366
終わらない空 一瀉千里 368
八月の校庭 福間明子 369
カーテンを開けると 広瀬 弓 370
蝉 真田かずこ 371
被爆地蔵 大山真善美 372
燃える地図 みもとけいこ 374
静かな空の下で 林 木林 375
    
〈八章 九州・沖縄〉   
操り人形 嵯峨信之 378
童女へ 福田須磨子 379
八月 山田かん 380
灰の記憶―被爆三〇年 風木雲太郎 381
そして八月は 上瀧望観   382
六月の雨 餘戸義雄 383
夏の訣れ 福田万里子 384
愛/戦禍の子供たち 倉岡俊子 386
日本刀 秋吉久紀夫 388
この八月どうしていますか 岡たすく 389
蓑虫の遺伝子の歎語 原 子朗 390
0哩 岩崎則子 392
草むら はんだゆきこ 393
八重桜 松本知沙 394
献体 丸山 創 395
燃える夜 熊本市空襲 丸山真由美 396
束の間の大浜飛行場 丸山由美子 397
火炎忌 門田照子 398
門司市空襲被害 中原澄子 399
〝なぜ〟 野田寿子 402
ある夏 田中詮三 403
正直な話 Ⅰ・Ⅱ 岡山晴彦 404
幻の蝶/コッコーヌ ファ 飽浦 敏 406
思い出の海 河野洋子 408
デイゴの赤い花 山田朝子 409
雛あられ 絹川早苗 410
わたしにあるのは 三尾和子 411
大空襲―戦争をしない勇気 酒木裕次郎 412
水俣空襲 秋田高敏 414
避難 宮城松隆 416
八月の庭 柳生じゅん子 417
防空ずきん 草倉哲夫 418
犬と蝉 宮内洋子 420
ある日/精霊船 大塚欽一 422
哀しみが降り注ぐところ 楊原泰子 424
校門/サイレン 宇宿一成 427
大空襲 夜の光におもう 青柳俊哉 428
沖縄の勲章 角田 博 430
波の伽耶琴 崔 龍源 431
長崎の空に 龍 秀美 432
    
〈九章 海外/戦後〉
   
蘖 中 正敏 434
逃げる真実 長谷川龍生 436
空―新聞記者のうた 3― 黒木清次 438
火炎樹の下で くにさだきみ 439
自由の歩み エルネスト・ダキュイスト 440
爆撃弾痕地の空 ラム・ティ・マイ・ダ 441
立葵 大崎二郎 442
グラウンド・ゼロにて―Y・Jに 中川 敏 444
落日 中原道夫 445
あこがれ/非祷 今村冬三 446
いまを…… 長津功三良 448
メモリアルディ 伊藤眞理子 449
鬼灯 岸本マチ子 450
イチローと―プレーオフのころ空爆開始/鍋/思い出 麦 朝夫 452
爆弾穴 遠藤一夫 454
NYのこと 津田てるお 455
ファルージャ二〇〇五 御庄博実 456
二〇〇一年秋、公園 栗原澪子   457
砲撃の下を 久保田 穣 460
幻日/英霊 高田太郎 461
爆弾を落としているのは私だ 三田 洋 462
二枚の絵 山本 衞 463
静かな朝に目覚めて 中村 純 464
ガザ2009 尾内達也 466
春―イラクの少女シャミラに 柴田三吉 467
「―おおオメガ、 あの人の眼の紫の光線!」 有働 薫 468
イラク 真田かずこ 469
スーパーマーケット/頭上の空 山本聖子 470
裏庭 塚越祐佳 472
求む 大人 新井豊吉 473
私の焼け跡 李 承淳 474
九月(一)/九月(二)
 杉谷昭人 476
侵略戦争を隠すものたちへ/国家病棟 佐相憲一 478
空母帰還 ゆきなかすみお 480
わたしたち生きのこったものは 大河原巌 481
二〇〇三年十二月六日―アフガン発 上野 都 482
川柳「花嫁に爆弾」 都月次郎 484
酷暑の中の七歳は 若山紀子 485
死者をして語らしめよ 田中俊廣 486
風の祈り 横田英子 487
悔悟 小川聖子 488
君はムンタダール・アルゼイディを知っているか 郡山 直 489
誰もやってこない 伊藤芳博 490
ガ ザ 小坂顕太郎 491
    
解説・編者あとがき   
    
解説   
1 非戦闘員への空襲を糾す 森 徳治 496
2   『大空襲・三一〇人詩集 』発刊に寄せて 黒羽英二 500
3 世界から空襲・空爆の連鎖を断ち切るために 鈴木比佐雄 506
    
編者あとがき   
戦争の記録と抑止について 長津功三良 514
事実の開示こそ明日への道標となる 山本十四尾 515
世界平和に貢献するために 郡山 直 516

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