コールサックシリーズ

アンソロジー詩集
『平和をとわに心に刻む三〇五人詩集 ー 十五年戦争終結から戦後七十年』



二〇一五年の夏、集団的自衛権を容認する「安保関連法案」は国会を通過しようとし、不戦の誓いである憲法九条の精神は、風前の灯だ。しかしたとえ風前の灯であったとしても、その灯の炎にエネルギーを送りつける詩人たちは存在する。戦争に抗う詩人たちは戦争の実相を踏まえて平和を願う詩を書いてきたし、今も書き続けている。

鈴木比佐雄(詩人)解説文より


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A5判/432頁/ソフトカバー ISBN978-4-86435-214-7 C1092 ¥2000E
定価:2,160円(税込)

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発売:2015年8月1日



【目次】
 序詩

新川和江 この足のうら 

 第一章 心に刻む十五年戦争

浜田知章 学徒出陣壮行会・運命的ということ
森 徳治 戦場/敗戦の日 
斎藤庸一 北京空港にて 
岡崎 純 蝉      
栗和 実 見えない平和な星へ 
赤木三郎 たったの一日を/
     いちにちをいちねんのように/あ 
朝倉宏哉 九段坂    
こたきこなみ 調香師よ 
小峯秀夫 八月は    
前田 新 死者たちの言葉
児玉浩憲 戦時・平時と父の死と
ゆきなかすみお 出陣      
岩渕琢身 私は忘れない     
松沢清人 呪文 ⑴/呪文 ⑵/呪文 ⑶
海野武人 小さな祈り      
皆木信昭 いまこそ       
曽我部昭美 鯉のぼりのように  
金 知栄 十字架を背負うべき者は
楊原泰子 兄弟の笛の音     
正岡洋夫 残党         
玉川侑香 十二歳の八月に     
江口 節 八月         
日野笙子 螢燭         
高橋留理子 たまどめ      
リア・ステンソン シャバス ゴイ/
         福島の詩の友へ

 第二章 シベリア・樺太・満州・中国

鳴海英吉 歌/雪〈3〉  
財部鳥子 仲秋の月が  
佐々木 子 地の記憶   
堀江雄三郎 悲壮〝さようなら〟/鉄砲玉(鉄砲
  の弾丸)/回想〝恒久平和を祈った日〟
田澤ちよこ ロシア向日葵の咲いている家
渡辺健二 戦は人を獣にする
市川つた 寡黙     
山本 衞 岩が哭いている
安田羅南 メモリーの交差
森 三紗 グミの実に  
菅原みえ子 アムールへ 
貝塚津音魚 ナヴォイ劇場の魂花

 第三章 アジア・南太平洋

三谷晃一 戦場/蕎麦の秋  
壺井繁治 友情     
石川逸子 たった二人でも
佐藤一志 記憶の一歩   
安部一美 墓碑銘    
くにさだきみ ペリリュー島のタコノキ
工藤恵美子 テニアン島/碑/
  原子爆弾を組立てた建物の跡/司令部跡
池下和彦 とっくに   
堀田京子 わだつみの唱 
秋山泰則 高雄の空   
青島洋子 紫紺野牡丹  
曽我貢誠 「戦死」できなかった兵士たち/
     やっぱり平和が・・・
近藤明理 中村輝夫さん 
北爪江美子 何を見つめているのだろう
鈴木昌子 いろり端   
畑中暁来雄 母の長兄は戦病死
 第四章 特攻兵士

杉谷昭人 空港     
星野元一 ホタル・知覧 
以倉紘平 乏しき時代に 
田中作子 予科練平和記念館へ行く
立原エツ子 予科練/赤米を炊く
和田 攻 知覧にて   
矢城道子 サラバ ソコク
      サヨナラ オカアサン
まる草 崇高な死    
神月ROI 堕ちる太陽 

 第五章 沖縄諸島

大崎二郎 荒崎海岸   
八重洋一郎 洞窟掘人  
斎藤紘二 モモタマナ  
岸本嘉名男 平和の丘で 
山野なつみ 奄美 夏の日
佐々木淑子 そして 誰も消えてはいない
金野清人 風を汲む少女/未完の悲劇
田島廣子 沖縄に基地はノウ
うえじょう晶 オバアのゲルニカ
萩尾 滋 恋を語りあえる日まで/
     おとなになる日を返して
知念 捷 みるく世がやゆら 

 第六章 広島・長崎・核兵器廃絶

峠 三吉 八月六日   
木島 始 その的は?  
山田かん 立ったまま眠る
御庄博実 桜花の下で 追憶Ⅵ
長津功三良 吊り下げられた死
橋爪 文 原爆忌    
増岡敏和 薔薇の降る町で
柴田三吉 ちょうせんじんが、さんまんにん
上田由美子 薄紅色のレクイエム
喜多文代 幼ない記憶  
佐藤勝太 忘れられない岸辺/平和の祈り
矢口以文 松本卓夫さん 
鈴木文子 へいわをつくろう
小長谷源治 血の鶴/被爆展を見て   
正田吉男 生は詩(死)で成り立っている
山田みどり 少年    
清水一郎 あの夏の朝  
志田静枝 鐘の音    
上野 都 立つ      
永山絹枝 今も残る 頭蓋骨陥没
森 空山 ひろしまにゆく娘へ
ヒロ 終ったのだろうか 
植田文隆 正しさ    
伊谷たかや 八月六日と八月九日(一九四五)/
      あの景色/「  」/楽園の扉
木島 章 鬼火     

 第七章 空襲・空爆

菊田 守 地獄から帰還した男とコウモリ傘
青木みつお ぼくが知らなかったこと
安水稔和 歌ひとつ   
大原勝人 火の路地   
佐々木久春 あの日   
鳥巣郁美 戦火をくぐるということ
秋田高敏 声を腰を上げねば
児玉正子 冬の日溜まりで
中桐美和子 抱いたまま 
大西光子 空襲の夜   
安永圭子 忘れてはいけない
川内久栄 風船灯籠を作る夜
細野 豊 灯と火の物語 
藤原菜穂子 銀杏が散っていた
阿形蓉子 機銃掃射   
秋山美代子 最後の爆撃 
山崎夏代 遠花火    
徳沢愛子 待つ     
佐々木道子 私は五歳だった
安森ソノ子 B-29   
悠木一政 真夜中の夕焼け
谷口典子 まんなか/そんなことが
吉村伊紅美 人参の花  
うおずみ千尋 碧い海  
酒井一吉 父の記憶   
浅見洋子 平和へのこころ
石川 啓 機銃掃射を受けた母
山田 透 念仏と涙   
佐藤銀猫 罰則     
アントニー・オーエン 太った男/
           日本国旗の作り方

 第八章 戻らぬ人びと

比留間一成 蝉と少年   
河邨文一郎 無名戦士の墓    
中野鈴子 弟たち    
日下新介 従兄の写真  
たにともこ 声なき声  
結城 文 護国神社の蛇 
柏木勇一 わたしは幸せな男だ
飯高日出夫 私には父の記憶がない
山本 亮 秋空の詩   
森 清 命令だ     
児玉智江 極限の人びと 
瀬野とし 稜線     
桜井道子 戦後のまま   
前田一恵 父からの古い手紙
小駒正人 アル     
熊谷喜世 平和の今 涙する
岡田忠昭 叔父の肖像  
宮川達二 戦時のルネサンス
淺山泰美 宙で     
鈴木悦子 水の星に住む奇跡の命たちなのだから
大友光司 布切の行方  
手塚央子 私はいつも蓋をした
林 裕二 祭りの夜の哀しみ



 第九章 戦争と子供たち

南 邦和 12歳の戦死者たち
埋田昇二 空洞     
杉本一男 戦火を逃れて 
菊池柚二 二〇一四 夏の蝶
斎藤 明 子供/中学生だったぼく/
     つなぐ/地獄と極楽    
三塚良彦 オアシスに春がきても
富田孝子 真っ赤なトマト
黒田えみ 傘寿の証言  
冨田祐一 神風ぁ吹がねぇがった
細田傳造 水たまり   
安井義典 風景     
染矢美智子 古希を迎えた終戦生まれ
森 勝敬 ある国民学校生徒の体験
當麻啓介 化石の時間/薪運び  
松尾静明 くつのない子/十一歳で 
和眞好希 父の死        
神原 良 嘆き         
藪本泰子 黒の記憶       
若宮明彦 小さな足跡      
古城いつも 学校 ―わたしの場合    
中島省吾 たんぽぽのお花畑    

 第十章 鎮魂・祈り・いのち

宗 左近 敵ニ殺サレタ若者ノ祈リ
中 正敏 いのちの籠      
亀谷健樹 水琴窟    
大井康暢 放流のとき  
硲 杏子 水の声    
下村和子 弱さという特性
島田利夫 八月抒情   
大島博光 鳩の歌    
岡山晴彦 曼珠沙華   
相馬 大 生き残ったものの散歩道
五十嵐順子 祈り    
柳生じゅん子 草の行方 
渡辺恵美子 しあわせ  
北畑光男 草の女    
崔 龍源 母物語    
竹内 萌 寒い朝の憂い 
武西良和 祈り     
榊 次郎 悲願/桜と櫻 
森川めぐみ 今私たちが祈るとすれば
横川卓史 二人の神様とたくさんの神様たち
星乃真呂夢 母なる地球 
中村 純 はだかんぼ  

 第十一章 平和をとわに

清水 茂 不在になった私の/
     いつ果てるとも知れぬ
苗村吉昭 建国     
川奈 静 戦争を知らない/小さな機影
村田辰夫 少年兵デイブ・ネビソン君へ 
名古きよえ 片隅の平和 
竹村陽子 わたし/バリアフリー
中原かな 天窓     
羽島 貝 今日もまた、ドアを開ける。
松棠らら 残骸     
堀 明子 毛糸のけんか 
宮本智子 地理の授業  
本田道子 この世に、平和は来るだろうか
たけうちようこ 語りたい
稲木信夫 メール、その意思に
黒木アン/絹更ミハル/天野行雄 
         ガイア懐胎詩書
武藤ゆかり たとえば心の中に/
      口に出すこと    
越路美代子 包み 297
山越敏生 平和の声をあげる
照井良平 忘れるな Nよ
村山砂由美 此処にいる限り
奥山侑司 故郷     

 第十二章 ぜったいにいけん、戦争は!

新川和江 骨も帰ってこんかった
小熊秀雄 窓硝子    
更科源蔵 足跡      
福中都生子 殺生の教育  
若松丈太郎 軍備はいらない
いだ・むつつぎ 夏の手紙
原子 修 誰だ     
根本昌幸 平和な国へと 
百瀬 隆 ひと 
金光久子 刺青 
門田照子 正しい日本語で
有馬 敲 Sの死 
外村文象 戦争を知る一人として
鈴木比佐雄 人の命を奪わない権利
梅津弘子 教え子を戦場に送らないで
佐相憲一 夏の匂い   
松田研之 デスネ    
小沼さよ子 祈り    
森田和美 アンネの夢  
片山ふく子 温かいごはんと平和
酒井 力 海原からの声   
富永たか子 知らせ鳥  
高沢三歩 切なる望み  
吉田ゆり 命      
糸川草一郎 戦争はいやだ。
中井由実 ゆくな    
鈴木悠斎 また戦争したいですか 
酒木裕次郎 戦争をしない勇気  
中村花木 伝書鳩のように    
ひおきとしこ 戦争のあった日に 
井汲孝雄 母の風景      
松井かずお ケンカもうやめようよ、
       もうやめた、やめた。
岡田恵子/井上雪子
      旗を一本/海を抱くかたち
伊藤幸子 原子の火       
郡山 直 反戦短歌三十一首   

 第十三章 今日は戦争をするのにいい日ではない

デイヴィッド・クリーガー 岐路の詩/
  今日は戦争をするのにいい日ではない
椎葉キミ子 他人の火      
館林明子 平和のために と   
呉屋比呂志 メリーゴーラウンド 
宇宿一成 後藤さん       
秋野かよ子 自衛隊       
小田切敬子 いえるのはだれ/シルエット
宮内憲夫 絶望忌 354
やまもとれいこ マーク・ロスコの絵 7
池田洋一 お早うのかわりに
望月昭一 と言いながら 
洲 史 言葉
今野鈴代 「平和こそが」と
みうらひろこ 〝絶対〟という危うさ
藤 くみこ ライオン/自由の女神
末松 努 空白(イマジネーション・ウォー)/
     ファイト
渡邊 勉 いま 考えるとき   
片桐 歩 戦争の足音      
青柳晶子 冬日         
松本高直 二足歩行   
秋月夕香 戦場に送るうた【平和】
芦澤祐次 親不孝の手紙 
環 創 カラクリ    
築山多門 足音     
和田実恵子 地雷を作っているお父さん
青山晴江 望まぬこと  
くぼえいき まもなく五年、フクシマの狂気と
井上摩耶 人肉だけは食うな
細島裕次 弁天池から  
松本一哉 佐三という男 
伊藤眞司 ビジネスの仕組み
志田道子 戦争はどこへ行った?
日高のぼる 草の葉のうた
高畑耕治 星の王女さま。『続・絵のない絵本』
勝嶋啓太 国のため   
原 詩夏至 空母
 第十四章 戦争をしないと誓った

石村柳三 人間の理性の根
白河左江子 日本国憲法・九条
北村愛子 お月さまを見て感じたこと
志甫正夫 つくしの合唱
山口 賢 道 
日高 滋 地球の平和を!
大矢美登里 忘れない
油谷京子 筍と蕗を
真田かずこ 学び
津野泰子 心琴窟
木村孝夫 戦争放棄をして
舟山雅通 二〇一四年 八月十五日/
     FOREVER  AND  EVER
こまつかん 平和を築くために  
星野 博 人間のつくったもの
 解 説

佐相憲一 詩の心で受けとめるかなしみは
     切実な願いのかたち  
鈴木比佐雄 夏蝉のように「平和とは何か」を
      問い続ける     

 編 注           

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