コールサックシリーズ

石炭袋新書評論集

鈴木比佐雄詩論集
『詩の降り注ぐ場所-詩的反復力Ⅲ(1997-2005)』
人はなぜ詩を必要とするのか。
なぜ詩というものに人生を賭けてしまう
人間がいるのか。

帯文より(「春の槍」を投げた能村登四郎と福永耕二)
A5サイズ、372頁、ソフトカバー
定価:1,542円(税込)
鈴木比佐雄詩論集『詩の降り注ぐ場所-詩的反復力Ⅲ(1997-2005)』

発売:2005年12月25日



【目次】

第一章 場所のエネルギー  
  「春の槍」を投げた能村登四郎と福永耕二 
  詩の換喩的な内在批評が可能か 
  「鎮魂」の詩史──與謝蕪村の「若さ」と宗左近の「始原」   
  「四季」の硬質な抒情性 
  祝子川から隅田川へ 流れ着いた「花束」──延岡市での「卯の花忌」に思う   
  「光線の屈折」を見た詩人たち 卯の花忌に寄せて──詩人・本多利通を偲ぶ 
  沈黙と詩的構想力 本多寿韓国語訳詩集に寄せて│──韓成禮さんへの手紙 
  痛みの反復と「場所のエネルギー」──金丸桝一著『詩の魅力/詩への道』 
  「存在の声を聴く」詩人──金丸桝一の「屈折する怒り」 
  杉谷昭人──「日だまりの底」に生きる詩人 
  「永遠の汝」と「原語」を反復する人 韓国語版・本多寿詩集『七つの夜のメモ』解説文 
第二章 「山河」「列島」の詩的精神 
  『浜田知章全詩集』解説文 他者の本質直観    
  直情のリアリズム 浜田知章新詩集『梁楷』に寄せて 
  他者の苦悩に寄り添う人 大崎二郎詩集『きみあーゆうあ』に寄せて 
  『鳴海英吉全詩集』の解説文
   (1)反復の職人│─鳴海英吉          
   (2)「鳴海英吉全詩集」編集ノート   
   (3)「一字二音・同行二人・生と死」の詩論│鳴海英吉「創作日記(A)」ノートについて
  「人間の不屈の魂」を生きた詩人『鳴海英吉全詩集』刊行に寄せて 
  「捨離」を「反復」する詩的精神 『鳴海英吉全詩集』刊行に寄せて 
  「列島」・シベリヤ・不受不施派の抵抗精神 鳴海英吉の不屈の詩的精神 
  戦後詩を後世に残す人…井谷英世さんの試み 戦後詩資料館・浜田知章山人舎文庫の開設
  蜻蛉と内在批評 一九九七年現代日本の詩 地域別年間総括──東京     

第三章 戦後詩と内在批評
  1.中桐雅夫と「荒地」の戦争責任 
  2.福田律郎と「荒地」「列島」 
  3.「列島」の「思想的ソリダリティ」   
  4.戦後詩の流星と流民 
  5.「考える詩人」の想像力と「架空の絶対者」   
  6.無意識の「衝撃」と「戦争責任」 
  7.「青い光」「本当の記憶力」 
  8.記憶を生きる詩人、「記憶喪失」を恥じない詩人 
  9.詩論家たちは、どんな時間と対峙しているか 
   ──福田万里子、佐藤文夫、山田かん、星野徹、佐川亜紀たちの試み
   言葉の体温を奪い返す広島の詩人たち 
   松尾静明、長津功三良、松岡政則たちの試み 
   北の詩人の「透明なエネルギー」 
   宮沢賢治、小坂太郎、桜井哲夫、亀谷健樹、村上昭夫たちの光の言葉
   詩的言語はいかに世界の危機を問うているか 
   三谷晃一、柳生じゅん子、韓億洙、みえのふみあき達の批評精神
   「野火」という逆説 桃谷容子詩集『野火は神に向って燃える』 
   「大いなる庭で遊ぶ」詩人たち 
   金丸桝一、倉田良成、三尾和子たちの「世を辞するときのことば」
  
第四章 詩的現場の透視力
  〈擬父〉の眼差し   
  十薬(ドクダミ)と仮想現実─片岡文雄の現在 
  自他の生を結合させる詩人 『くぎをぬいている』山本衞詩集に寄せて 
  詩的精神としての「遠方凝視」 川島洋詩集『逃げ水』に寄せて 
  「最後の問い」を秘めた京都の詩人──淺山泰美の詩的世界     
  夢の「開かれた魅惑」 宮田登美子第五詩集『失われた風景』に寄せて 
  「落日」の透視力 新・日本現代詩文庫1『中原道夫詩集』に寄せて 
  古老の眼差しと近親憎悪 山本十四尾詩集『雷道』に寄せて 
  逆境を相殺する詩的精神 山本倫子新詩集『落花相殺』に寄せて 
  駄農(だの)の匂いと風の音を詩語に込める人 堀田孝一詩集『匂う土(どろ)』に寄せて   
  追悼 大籠康敬さん 夷隅川の詩人へ   
  凍る兵士に命を吹きかける人 高野未明さんを偲んで    
  始原への問い、9条への創造力  二〇〇四年現代日本の詩 地域別年間総括──関東 

第五章 詩の降り注ぐ場所
  国境を越えた風の対話 柴田三吉と韓成禮の詩集に寄せて   
  「虚しさ」からなぜ詩は生まれるのか 
  ──申東曄、高炯烈、崔龍源、松岡政則たちに流れる「混沌」とした詩的精神
  「ムクゲの勁さ」と「サランという未来」へ 
  在日の詩人・李美子と崔龍源の遥かな場所 
  「崩れおちた頬を」さする詩人-在日の詩人・趙南哲の原爆詩 
  星畑の釜山から 「韓日架橋 李秀賢4周忌追悼追慕公演」に招かれて   
  走れモーツァルト 田中正敏氏のクラリネット協奏曲を聴いて 
  韓日の「原故郷」を探して


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