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大城貞俊 評論集
『多様性と再生力 ―沖縄戦後小説の現在と可能性』
沖縄文学の特徴を考える場合に大城貞俊氏の考える五つの特徴である「戦争体験、米軍基地の被害、沖縄アイデンティティ、表現言語(シマクトゥバ)、倫理的であること」はとても重要な指摘だ。さらにそれに加えて「国際性」と「個人の価値の発見と創出」という、広がりと深さを抱えて発展している今日的な沖縄文学の可能性を指摘している。このさらに加えた二つが今回の評論集『多様性と再生力』を書き上げるための原動力になったと推測される。(鈴木比佐雄 解説文より)

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A5判/464頁/並製本 ISBN978-4-86435-472-1 C1092
定価:2,200円(税込)

大城貞俊 評論集『多様性と再生力 ―沖縄戦後小説の現在と可能性』

発売:2021年3月28日



目次

序辞 沖縄で文学することの意味 ―極私的体験論から普遍的文学論へ

第Ⅰ部 沖縄文学の構造
第一章 大城立裕の文学
1 重厚な問いの行方 ―「朝、上海に立ちつくす ︱小説東亜同文書院」 
2 豊穣な方法の展開と越境する文学の力 ―「ノロエステ鉄道」など 
第二章 東峰夫の文学
「べろや」の波及力と喚起力 ―「オキナワの少年」の世界 
第三章 又吉栄喜の文学と特質
救いへの挑戦、或いは自立への模索 ―「海は蒼く」から「仏陀の小石」まで 
第四章 目取真俊文学の衝撃
闇に閉ざされた声を聞く力 ―初期作品「マーの見た空」から 

第Ⅱ部 沖縄文学の多様性と可能性
第一章 池上永一の文学世界
沖縄文学の新しいシーンを創出する作家 ―歴史と事実・神話と現実 
第二章 長堂英吉と吉田スエ子
可視化される土地の記憶 ―「嘉間良心中」と「伊佐浜心中」
第三章 崎山多美の提起した課題
豊饒の芽甲、或いは沖縄文学の課題 ―「ゆらてぃく ゆりてぃく」を手がかりにして
第四章 沖縄文学の多様性と可能性
1「九州芸術祭文学賞」受賞作品と作家たち 
2「新沖縄文学賞」受賞作品と作家たち
3「琉球新報短編小説賞」受賞作品と作家たち
第五章 胎動する作家たち
1 山入端信子論 ―自立と再生、或いは破壊と解放
2 白石弥生論 ―土地の文化の証言としての文学
3 崎山麻夫論 ―闇を照射する想像力と構想力 
4 玉木一兵論 ―磨かれた知性の慧眼と文学への情熱 
5 富山陽子論 ―希望をつくる文学の行方 
6 崎浜慎論 ―記憶の力・文学の力 

第Ⅲ部 沖縄文学への視座
第一章 芥川賞受賞作品と沖縄
受賞作品世界と沖縄への射程力 
第二章 ノーベル文学賞受賞作家の作品世界
土地の記憶を紡ぐ文学の力 
第三章 国境をボーダーレスにする沖縄文学の特質と可能性
第四章 「沖縄戦後思想」再読
普遍の領域へ駆動する沖縄自立の思想 ―1970年代の5つの論考

付録
1 初出誌一覧 
2「沖縄文学三賞」の受賞作家と作品 
3 県外の主な文学賞の受賞作家と作品(全国公募の県内外文学賞含む) 
4 芥川賞受賞作家と作品(2020年~2011年) 
5 主な参考文献

あとがき
解説

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