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日野百草
『評伝 赤城さかえ―楸邨・波郷・兜太に愛された魂の俳人』
令和3年から遡ること54年前、大虚空の彼方へ旅立った俳人赤城さかえの評伝が気鋭の日野百草氏によって出版されたことは奇蹟と呼ぶべき出来事のように思われる。巻末の資料集から赤城の『草田男の犬』を読まれたい。この評論が昭和22年に発表されたことを知り戦慄にも似た驚きを覚えないだろうか。赤城の評論と俳句は殆どが病魔と死神に纏いつかれ、痛みと嘔吐で七転八倒、身悶えながら、時には自ら筆を執ることもままならず口述筆記に委ねた箇所もある。そのことで文章が乱れたりすることは無く清廉静謐、微塵の乱れも感じさせない。近現代俳句史の闇に久しく埋もれていた赤城の全的復活に与って力のあった日野氏に満腔の祝意を表したい。〈二人の巨人〉が新たに脚光を浴びることになる。(齋藤愼爾 推薦の辞 帯文)

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46判/264頁/上製本 ISBN978-4-86435-484-4 C0095
定価:2,200円(税込)

日野百草『評伝 赤城さかえ―楸邨・波郷・兜太に愛された魂の俳人』

発売:2021年6月28日



目次

序に代えて  

第一章 戦前 ―地下活動家・藤村昌から、俳人・赤城さかえへ
さかえと昌  
塗装工、国井  
転向、結核発症  
サナトリウム、俳句との出会い  
うみべのうた  

第二章 戦後 ―「俳句戦犯」追及と「草田男の犬」論争
新俳句人連盟結成 
「草田男の犬」  
論敵・芝子丁種  
丁種との論戦  
論敵・山口草蟲子  
論敵・島田洋一  
「作品批評における左翼小児病 ― 続 草田男の犬」  
論敵・古家榧夫  
論敵・潮田春苑、横山林二  
「草田男の犬 第三論」  
「批評に於ける虚妄と真実 「草田男の犬」第四論」  
論争終結  

第三章 人間・赤城さかえ ―結核療養、友、妻、句集、評論
清瀬時代 ― さかえと波郷 ― 
句集『浅蜊の唄』出版 
さかえと民主運動、そして再婚 
主著『戦後俳句論争史』  
最期の刻  
エピローグ 太穂、鬼房、そして兜太  
終わりに 

    資料編
【資料1】赤城さかえ略年表  
【資料2】赤城さかえ句集『浅利の唄』 
【資料3】赤城さかえ評論「草田男の犬」
【資料4】赤城さかえ哀悼 加藤楸邨
【資料5】登場人物略歴  
【資料6】参考文献 

著者略歴 

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