書籍一覧 新刊
若松丈太郎
『若松丈太郎著作集 第三巻 評論・エッセイ』
1945年を自我形成の初期に体験した若松さんは「教科書墨塗り世代」を自認する。ファシズムの権威の虚妄と価値観の転換を目の当たりにして、権威主義的なものを頑ななまでに嫌い、わが国の戦後民主主義の象徴である現憲法の申し子的存在でもあった。（前田新 解説文より）
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| 解説：前田新 |
| A5判／448頁／上製本 ISBN978-4-86435-517-9 C0395 |
| 定価：3,300円（税込） |
発売：2022年3月2日
目次
イメージのなかの都市 非詩集成１
カトマンドゥ・ポカラ
神戸・福井・丸岡
某所
プラハ・ウィーン
東京
キエフ・モスクワ
後記
福島原発難民
南相馬市・一詩人の警告１９７１年～２０１１年
みなみ風吹く日
大熊―風土記71
吉田真琴『二重風景』
ブラックボックス
東京から三〇〇キロ地点
連詩 かなしみの土地
原子力発電所と想像力
チェルノブイリに重なる原発地帯
さまざまな地名論
恐れのなかに恐るべかりけるは
批評基準の退化
詩に書かれた原子力発電所（部分）
原発地帯に《原発以後》なし!?
原発難民ノート ―脱出まで
赤い渦状星雲
解説 鈴木比佐雄
初出一覧
あとがき
福島核災棄民 ―町がメルトダウンしてしまった
一章 町がメルトダウンしてしまった
町がメルトダウンしてしまった
原発難民ノート２
二章 キエフ モスクワ 一九九四年
三章 福島核災棄民
福島から見える大飯
広島で。〈核災地〉福島、から。
四章 戦後民主主義について
始まり？ 終わり？
年の暮れに 163
責任を問い糾すこと
生きるための決断
教科書を介しての出会い
戦後民主主義について
五章 ここから踏みだすためには
生きる力を得るために
福島からの思い
ここから踏みだすためには
〈核災地〉福島の、いま。
六章 海辺からのたより
海辺からのたより 二
海辺からのたより 二（共通語訳）
記憶と想像
解説 鈴木比佐雄
あとがき
「広島ジャーナリスト」より
分断された地域、暮らし、家族
何が起きてもおかしくない
奪われ、失われたものを返せ
なかったことにできるのか
「つかれたなあ」「まだまだよ」
社会批評
ラッセル・Ｊ・ダン氏への手紙
〈東北〉とはなにか
少国民から非国民へ
無法者が統治する「わが国」
沖縄問題にどう対処すべきか
核災は終熄してはいない
続・核災は終熄してはいない
「正しき平和」とは？
福島からの近況報告
七十五年目の夏 偶感
福島・東北の詩人論、作品論
大正末期から昭和初期の詩人 新島節
福島の詩人
〈直耕〉の詩人とその詩―前田新論
還らぬ旅びと―三谷晃一の詩を読み解く
夭逝した詩人たちとその仲間
実感的宮沢賢治
黙さずそして従わず
『蛙』と『大白道』
『福島からの反響音―日本の詩人50人の発信』刊行に寄せて
金子光晴論
一篇の詩の予見 永劫に続く破滅的な構造
金子光晴の戦中詩篇
「虚妄詩篇」について
六道めぐりを構想
はじめて読んだ詩 金子光晴「おっとせい」
芸術論・エッセイ
もうひとつの教室
〝仕掛け〟としての道
塩の道の供養塔
いのちの恢復
加計呂麻島へ
『コールサック』誌一〇〇号のお祝い
なにャとやれ
妖怪 出振り土竜
大谷翔平は異星人か？
関を越えるということ
〈ひと〉の未来
とりとめのない回想
『若松丈太郎著作集第三巻 評論・エッセイ』解説
民衆が「灼熱して輝く」歴史的主体性となることを願う詩人
前田新
若松丈太郎年譜
若松丈太郎作品リスト
編集付記
