コールサックシリーズ

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山下静男詩集
『心 眼(こころのめ)』

他人の顔が/ ぼやけて見えるからと/ 悲観することはない/ 顔の皺が無うなって/ 女房がだんだん若くなっていく/ 人の欠点が見えなくなって/ みんな立派な人ばかり/ 自分までなんだか偉くなる//ものごとを見るのは/ 目でなく心で見る/どこかで聞いたのを思い出した (「心眼」より抜粋)

栞解説文:鈴木比佐雄
A5判/144頁/上製本
定価:2,100円(税込)

解説文:鈴木比佐雄はこちら

皆木信昭詩集『心 眼(こころのめ)』

発売:2010年9月20日



【目次】

Ⅰ 心眼

心 眼     10
仏 性     14
いち日     18
一切皆空    22
合       24
まるく生きる  26
道       30
不動明王    32
父       36
つかむ     40
雨       44
Ⅱ きさらぎ

きさらぎ    50
鳥になって   54
クロアゲハ   56
山野草     60
小豆を蒔く   64
秋       68
透明人間    70
昼の月     72
星       76
ろうばい    80

Ⅲ 残 生

残 生        86
坂          90
ぎゃあてい      94
夫 婦        96
老人性難聴      100
不 安        104
二律背反       108
長生き        112
寿 命        116
もしそう言われたら  120
終 焉        124
老 い        126

あとがき  140
略 歴   142



詩篇を紹介

心眼

なんにちも日和がつづくので
明日あたり雨が降らないかと
夜空を仰いだら
赤い星がくっついて二つ
あれは火星のはずなのに
見る方向で二つに見えるのか

両目で見ても
片目で見ても
月が二つ
病院で診てもらったら
白内障
手術すれば治るのでしょうか
まだそこまで進んでいません
それなら当分このまま
ありがたいと思わなくちゃあ
みんなには 一つが
わたしには ふたつ

他人の顔が
ぼやけて見えるからと
悲観することはない
顔の皺が無うなって
女房がだんだん若くなっていく
人の欠点が見えなくなって
みんな立派な人ばかり
自分までなんだか偉くなる

ものごとを見るのは
目でなく心で見る
どこかで聞いたのを思い出した

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