コールサックシリーズ

鈴木比佐雄詩論集
『詩人の深層探求 ―詩的反復力Ⅳ(2006-2011)』

生きている者が死者を偲んで書く鎮魂は、まだ本来的な鎮魂詩ではないのではないか。死者が生者の心の奥底に立ち現われてきて、死者と生者が語り合い、共に生きようとすることが真の鎮魂詩ではないか(「戦後詩を切り拓いた市川の詩人たち」より)

A5判/656頁/ソフトカバー
定価:2,160円(税込)

あとがき:鈴木比佐雄はこちら

鈴木比佐雄詩論集『詩人の深層探求 ―詩的反復力Ⅳ(2006-2011)』

発売:2011年4月28日



【目次】

一章 詩論
戦後詩を切り拓いた市川の詩人たち  福田律郎、鳴海英吉、宗左近の鎮魂詩の歴史

二章 詩人論
   (1)北海道
世界の光と陰をシンプルに書き記す人
   矢口以文詩集『詩ではないかもしれないが、どうしても言っておきたいこと』に寄せて
宇宙意志と地上の眼差しが共存する人  『谷崎眞澄詩選集一五〇篇』に寄せて
ナナカマドの実に聖なるものを感受する人  木村淳子第二詩集『美しいもの』に寄せて
 
   (2)東北
岩手から天山山脈に架ける想像力を  朝倉宏哉第六詩集『乳粥』に寄せて
〈雨新者〉を探し求める人  石村柳三詩論集『雨新者の詩想』に寄せて
「仏教詩」を創造する雨新者の精神  石村柳三詩集『晩秋雨』に寄せて
「廃屋の記憶」を生きる力に転化させる人  岡 三沙子詩集『わが禁猟区』に寄せて
一万年の風の記憶を反復する人  未津きみ第五詩集『ブラキストン線―十四歳の夏』 に寄せて
「天地返しの一夜」を「連れ合い」と生きる人  遠藤一夫詩集『ガンタラ橋』に寄せて
言語の基層から真の「笑い」を汲み上げる人  堀内利美詩集『笑いの震動』に寄せて

  (3)関東
「花の沈黙」を思索する人  山本十四尾詩集『水の充実』に寄せて
桜花と青花から〈ことばの数珠玉〉へ  大掛史子第七詩集『桜鬼』に寄せて
母の悲しみの中に他者の痛みを視る人  豊福みどり第二詩集『ただいま』に寄せて
民衆の内部の敵を批評する人  中村藤一郎詩集『神の留守』に寄せて
いつの時代も真実と夢みる力を語り出す人 北村愛子第九詩集『今日という日』に寄せて
「世界再構築の夢」に突き動かされる人 山佐木進第六詩集『そして千年樹になれ』に寄せて
世界が若者に生を促すように詩作する人 亜久津歩第一詩集『世界が君に死を赦すから』に寄せて
戦争責任と働く現場をしなやかに問う人  鈴木文子詩集『電車道』に寄せて
宇宙の光から「内なる言語」を感受する人  山本聖子第四詩集『宇宙の舌』に寄せて
心の故郷に巡礼の旅をする人  岡田惠美子第八詩集『露地にはぐれて』によせて
「三従の桎梏」を詩の「昂ぶり」に変える人  石下典子第二詩集『神の指紋』
母の記憶に生の実相を照らし出す人  貝塚津音魚第二詩集『魂の緒』に寄せて
境界を越えて戦争の悲劇を未来へ語る人  中津攸子著『戦跡巡礼』に寄せて
「本当の百姓」の実像と悲しみを伝える人  和田文雄『宮沢賢治のヒドリ―本当の百姓になる』に寄せて

  (4)北陸
夢の言語化を夢見る人  宮田登美子詩集『竹藪の不思議』に寄せて
「原音」から暗闇を極彩色に染める人  うおずみ千尋詩集『牡丹雪幻想』に寄せて
赤子から森羅万象に聖なるものを見出す人  徳沢愛子第十詩集『加賀友禅流し』に寄せて

  (5)中部
民衆の中の「母の声」に耳を澄ます人  秋山泰則詩集『民衆の記憶』に寄せて
臍の緒を通した白い記憶  酒井力詩集『白い記憶』に寄せて
母の祈りを反復する人  宇都宮英子詩集『母の手』に寄せて
阿修羅の川音を共感覚で捉える人  安永圭子第三詩集『音を聴く皮膚』に寄せて
故郷の中の異郷を地鳴りのように感受する人  黛元男第五詩集『地鳴り』に寄せて
天命の秋をデザインする人  山本倫子詩集『秋の蟷螂』に寄せて
戦後詩論を受け継ぎ引き渡す人  大井康暢著作集 第1巻・第2巻・第3巻に寄せて

  (6)関西
無限の前で藍を生きる人  下村和子詩集『手妻』に寄せて
晩秋の大谷祖廟から銀月アパートまで 淺山泰美エッセイ集『京都 銀月アパートの桜』に寄せて
長良川の河原で「夕陽のしずく」を創り出す人  吉村伊紅美第二詩集『夕陽のしずく』に寄せて
異郷と故郷との根源的な対話を試みる人  直原弘道詩集『異郷への旅』に寄せて
「鏡の村に棲む妹」を密かに憧れる人  山口賀代子エッセイ集『離湖』に寄せて
「ひかえめの美」に憧れる人  名古きよえエッセイ集『京都・お婆さんのいる風景』に寄せて
小径を歩行し美を思索する人  鳥巣郁美詩論・エッセイ集『思索の小径』
円環する純粋経験を詩作の文体に刻む人  鳥巣郁美詩集『浅春の途』に寄せて

  (7)中国
イネの「永遠思考」を体現する人  岡隆夫詩集『二億年のイネ』に寄せて
森羅万象に「ふるさと」を探る人  壷阪輝代第六詩集『探り箸』に寄せて
「しんの優しさ」を共に生きる人  吉田博子第十詩集『いのち』に寄せて
「忘れられた者達の願い」を聴く人  大原勝人詩集『通りゃんすな』に寄せて
「途方に暮れる」瞬間を生きる場所に転化する人  小坂顕太郎第一詩集『五月闇』に寄せて
人間を不幸にする世界の構造を透視する人    くにさだきみ詩集『国家の成分』に寄せて
「生きることに手間をかける」人  石川早苗第二詩集『蔵人の妻』に寄せて
小さな命から世界の深淵に見入る人  杉本知政第七詩集『迷い蝶』に寄せて
今ここで静かな問いかけを物語る人  山下静男第六詩集『クジラの独り言』に寄せて
「小さな鍵穴」から故郷の再生を夢見る人  皆木信昭詩集『心眼』に寄せて
峠三吉の詩的精神を夏空に問い続ける人  『山岡和範詩選集一四〇篇』に寄せて
封印された感動を明るみに出す人  多田聡詩集『岡山発津山行き最終バス』に寄せて
真に「飛ぶ」ことの意味を問いかける人  長津功三良詩集『飛ぶ』に寄せて
「広島の夏を語り継ぐことの苦しさ」に耐える人   上田由美子第二詩集『八月の夕凪』に寄せて

  (8)四国
戦後詩の戦争責任を生きる人  『大崎二郎全詩集』に寄せて
四万十川の人びとを衞り育てる人   山本衞詩集『讃河』に寄せて
川のほとりで人びとを讃え続ける人  山本衞エッセイ集『人が人らしく―人権一〇八話』
魂のただ中で「偉大な力の声」を聴く人  山本泰生詩集『声』

  (9)九州・奄美諸島
八月の空に花曼荼羅を詩作した人  『福田万里子全詩集』によせて
「ナガサキの哲学」を創出する人  中原澄子詩集『長崎を最後にせんば』に寄せて
〈とうとがなし〉精神で世界を繋げる人  田上悦子第四詩集『女性力』に寄せて
筑波山の神水と徳之島の浜泉を飲み干す人  酒木裕次郎第二詩集『筑波山』に寄せて
日本の詩を真に世界に発信し続ける人  郡山直詩集『詩人の引力』に寄せて

  (10)韓国
「真のふるさと」を創生する人 評論集『故郷と原郷 南邦和の世界』(1)(2)に寄せて
〈原故郷〉の新芽を問い続ける人  金光林エッセイ集『自由の涙』に寄せて
眼がつぶれるほどの想像力を駆使した詩人  高炯烈『長詩 リトルボーイ』日本語版を出版して
アジアの「叙景の悲劇」を凝視する人  高炯烈詩集『アジア詩行―今朝は、ウラジオストクで』

三章 高炯烈氏への手紙
数千年の交流から「原故郷」を生み出すために  「詩評」十周年を祝した高炯烈氏への手紙

あとがきにかえて 人間の深層を破壊させないために  
略歴    


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