書籍一覧 新刊
神谷毅詩集
『祖母の鎮魂歌 ―読谷村・ガマヤーガーの惨劇』
十・十空襲を体験し読谷村の米軍攻撃で祖母を亡くした神谷毅氏は、辺野古海上基地建設の資材を搬入する「キャンプシュワーブ前」に座り込む人びとの支援を続け、その同志たちの思いを代弁する詩人だ。詩「邂逅 キャンプシュワーブ前」の最後の三行「数億の殲滅の砲弾が俺達の命の軽さを/手の平に映して/君に語る」は、本土の「君に語る」と言い残す遺言のように、沖縄の抗いの叙事詩として語りかけてくるのだ。(鈴木比佐雄 解説より)
解説:鈴木比佐雄 |
A5判/136頁/並製本 ISBN978-4-86435-677-0 C0092 |
定価:2,200円(税込) |

発売:2025年10月1日
目次
序詩
詩とは ⑴
詩とは ⑵
Ⅰ 郷愁・残波岬
郷愁・残波岬
祖母の鎮魂歌―読谷村・ガマヤーガーの惨劇
祖母の子守歌
橋を越えて
土の果て
岩の涙
混迷
星座に謡う
解かれた縄
静寂の夜半
怨讐の足踏み
猖獗の付箋
栄華の果て
壕の雫
母の背中の夢路
無
虚壁
無形
俺達が夢みるものは
生きる
道化師
念仏踊り
幻想と愛情の歌声
埋み火
慟哭と驟雨
生なんぞ ただの影だよ
軽石
或る男
父の沈黙
記憶から忘却へ
海砂の悲愁
栄華の果て
手紙
白紙
海砂の終焉
数万年の孤独
護郷隊の悲しみ
ガマフヤー
兵士の行方
笑顔に逢いたい
Ⅱ 邂逅 キャンプシュワーブ前
邂逅 キャンプシュワーブ前
辺野古第四ゲート前
嘔吐
光の悪戯
師走の浜
戦への道
魂呼び
煽られる路
点描
唇かむ
沈黙
さがりばな
代執行の日に
安和 塩川の牛歩
交差点の幽愁
不発弾で目醒め
幻想 ・ メルヘン
哀悼 安里英子
六月二十三日の日に
月夜
人間の壁
埋められる大浦湾
紙し魚みの孤独
ムヌ ウミー〈悲嘆に暮れる〉
貪欲の空の下
沖縄の空と地下
点
でぃー …沖縄の苦悩
石の孤独
黙殺の土俵
消された魂
彷徨
Ⅲ 遺せるもの
遺せるもの
ジョウジの最後
痛哭
扉
高江に残されたもの
予兆辺野古ゲート前
老婆の叫び
解説 鈴木比佐雄
あとがき