書籍一覧 新刊
松本 猛
『東山魁夷 絵と写真の秘密―ドイツ・オーストリアの心の旅』
改めて、魁夷の基本的なモチーフは人の排除された光景だったと思った。日常にある対象物から日常性をはぎ取り、純粋性を高めていくとアートになる。これはグリンバーグの主張だが、魁夷こそ、前近代の日本画を現代アートへと牽引した先駆者であったと本書は語る。魁夷はその中に、ほんの微かに生命の痕跡を埋め込む。それは魁夷の暖かさであろうか。真摯に追った松本猛氏のドキュメントに戦慄した。(日本画家・日本藝術院会員:千住 博)
解説:鈴木比佐雄 |
B5判横/96頁/並製本 ISBN978-4-86435-678-7 C0071 |
定価:2,750円(税込) |

発売:2025年10月1日
目次
はじめに
I ロマンティック街道
① ローテンブルク
② ディンケルスビュール
③ ネルトリンゲン
Ⅱ バルト海 エリカ街道
④リューベック
➄ メルン
⑥ リューネブルク ⑦ ツェレ
Ⅲ 古城街道
⑧ ニュルンベルク
⑨バンベルク
Ⅵ 南バイエルン
⑩ ベルヒテスガーデン
⑪ケーニヒス・ゼー
⑫ オーバー・ゼー
Ⅴ ネッカー川 フライブルク
⑬ ハイデルベルク
⑭ バート・ヴィンプフェン
⑮フライブルク
Ⅵ ライン川 フランクフルト周辺
⑯ リンブルク
ライン川
⑰ ミルテンベルク
⑱ ミッヘルシュタット
⑲ フランクフルト
Ⅶ ドナウ川
⑳ メルク
㉑ デュルンシュタイン
㉒ クレムス
㉓ ウィーン
Ⅷ チロル
㉔㉕㉖㉗㉘壁画のある村々
㉙ インスブルック
Ⅸ ザルツカンマーグート ザルツブルク
㉚ ザンクト・ヴォルフガング
㉛ ザルツブルク
解説 「東山魁夷と写真」