書籍一覧 新刊
岡田美幸詩歌エッセイ・評論集
『光のパイプオルガン』
岡田美幸氏は宮沢賢治の詩「告別」の最後の三行の「ちからのかぎり/そらいっぱいの/光でできたパイプオルガンを弾くがいゝ」から啓示されて「光のパイプオルガン」という題のエッセイを書き上げた。それを本書のタイトルにもしたことは、きっと多くの若き表現者を励ますだろう。(鈴木比佐雄 解説より)
| 解説:鈴木比佐雄 |
| 四六判/192頁/並製本 ISBN978-4-86435-688-6 C0095 |
| 定価:1,870円(税込) |
発売:2025年12月8日
目次
Ⅰ 光のパイプオルガン 【詩歌のエッセイと評論】
光のパイプオルガン ―宮沢賢治の「告別」を読む
世界俳句コンファレンスに参加して
良いこと日記
さよなら、クーモン。
ネット歌会体験記 ―Zооmを使った歌会について
飽かず哀し ―『小説伊勢物語 業平』を読む
世の塵をぬぐう ―俳人・井上井月
一茶研究 ―自意識をテーマに
役に立つ俳句 —鈴木光影句集『青水草』の一句から
台湾俳句とアイデンティティの揺らぎ ―村上政彦小説『台湾聖母』を読む
『グロリオサの祈り』制作秘話
Ⅱ きらめく一冊 【歌集評】
きらめく一冊 ―小島なお『乱反射』を読む
豊かな孤独 ―福田淑子『ショパンの孤独』を読む
ひねりと親しみやすさの両立 ―寺井奈緒『アーのようなカー』を読む
一筋縄ではいかない歌集 ―土井礼一郎『義弟全史』を読む
消化かつ昇華される〝かなしさ〟
―秋山ともす『バターロールがまた焦げている』を読む
自分が生きること、誰かが生きたこと ―福田淑子『パルティータの宙』を読む
火のような情熱 ―鈴木美紀子『金魚を逃がす』を読む
対比構造の巧みさ ―北神照美『水の旗』批評会より
幼年の懐古と郷愁 ―黒沢忍『幼年区』を読む
歌集の中の一つの世界 ―田中翠香『パーフェクトワールド』を読む
青春が眩しい歌集 ―水町春『微炭酸短歌』を読む
Ⅲ 感性という花、句集という結実 【句集評】
お茶目な動物の句 ―『芥川竜之介俳句集』の紹介
俳句と映画 ―渥美清の俳句
端々から感じる個性 ―浦川聡子『眠れる木』を読む
宇宙とホラー ―大河原真青『無音の火』を読む
感性という花、句集という結実 ―鈴木光影『青水草』を読む
見立ての面白さ ―黒岩徳将『渦』を読む
切り替わる視点 ―森尾ようこ『惑星』を読む
写真超えの俳句 ―俳句誌「花林花」一句鑑賞
Ⅳ 『現代俳句女流百人』を読む
①桂信子 ②野澤節子 ③鈴木真砂女 ④殿村菟絲子 ⑤黒田杏子
⑥井沢正江・山田みづえ・鍵和田秞子 ⑦中嶋秀子 ⑧秋櫻子門の女流
⑨関西の女流 ⑩岡本差知子 ⑪野見山ひふみ ⑫横山房子・長谷川久々子・角川照子
⑬虚子一族の女流 ⑭松本澄江 ⑮島花枝 ⑯檜紀代・渡辺恭子
⑰中山純子・赤松蕙子・邊見京子 ⑱大野林火・安住敦門の俳人
⑲「多彩な作風」の章 ⑳「感性ゆたかに」の章 ㉑「エネルギッシュに」の章
㉒「こころ深く」の章 ㉓「新風を求めて」の章 ㉔「さまざまな個性」の章
㉕「若き女流」の章 ㉖「新しい時代へ」の章 ㉗「伝統を超えて」の章
Ⅴ 感覚の缶詰め 【詩歌の日記・コラム】
感覚の缶詰め ―宮沢賢治の短歌紹介
宮沢賢治の短歌のワードセンス
短歌日記 「舞いあがれ!」の歌集より
短歌日記 「ゆきあいす」―ひらがなにひらく
「太陽が欲しくて」 ―短歌からの連想
AIと短歌 ―創作活動の未来
季語は日めくりカレンダーという学び ―季語を探す
読みが分かれる俳句 ―ティンカーベルは本物?
使いやすい! 夏の季語3選
句会で学ぶ多様性 ―俳句の選について
季語コラム 紅葉の種を植える
季語「夜の秋」の話
季語「天使魚」の思い出
俳句の意外な言葉の選択
よく考えたら怖い俳句を見つけた
解説 鈴木比佐雄
あとがき





