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武良竜彦評論集
『石牟礼道子 たましいを浄化する文学』

チッソ・水俣事件の渦中の死者も含む民衆の心に寄り添い、「ものかたり」、「命の荘厳」の輝きを浴び、たましいの浄化に至る、石牟礼道子の文学的価値を現代文明社会に問う。水俣病の加害側と被害側が交錯する家庭に育った著者による石牟礼文学の真髄に迫る渾身の評論集(帯分より)





四六判変形/296頁/並製本 ISBN978-4-86435-693-0 C0095
定価:2,200円(税込)
武良竜彦評論集『石牟礼道子 たましいを浄化する文学』

発売:2025年1月28日



目次

  はじめに 石牟礼道子文学との出会い

第一章 概説 石牟礼道子文学が問いかけるもの
 
 1 『苦海浄土 わが水俣病』の背景
 2 短歌が灯した文学的表現の炎
 3 詩によって広がった表現世界
 4 『苦海浄土』という文学の構造と方法
 5 石牟礼道子文学のオリジナリティ
 6 石牟礼道子文学が問いかけるもの

第二章 石牟礼道子文学と行動の七つのアポリア「渚」という可視化される難題

 1 石牟礼道子の文学と行動
 2 文明禍 ―共同体の加害性
 3 現代俳句の空隙を埋める石牟礼俳句
 4 たましいを癒す「もの」「かたり」
 5 悶え巫女 ―命に寄り添い見届ける心
 6 たましいを浄化する命の荘厳の輝き
 7 石牟礼道子の「あした」への問い

第三章 石牟礼道子文学の精神的背景

 1「命の荘厳」の輝きの中へ ―『苦海浄土』という起点
 2 怒りと告発を超えて ―アウシュヴィッツ・シベリアそして水俣
 3 共同体 ―そのリヴァイアサンという怪物性
 4 たましいの高漂泊 ―石牟礼道子の精神的な遍歴
 5 うたを奉る ―ことば果つるところから

第四章 石牟礼道子文学 ―響き合う俳句と小説の世界
 1 句集『天』をめぐって ―祈りとは天に向かって立つ一本の柱
 2 俳句集「玄郷」と小説『春の城』 ―「かたり」直される歴史
 3 俳句集「水村紀行」と小説『天湖』 ―祈りの水底へ
 4 『色のない虹』と『椿の海の記』 ―命の荘厳の輝き  

第五章 石牟礼道子文学を生み出したもの

 1 わたしたちは今何処にいるのか
 2 日本人による日本文化論
 3 石牟礼道子文学の世界文学における先進性
 4 再びモリス・バーマンの視点から
 5 何故俳句だったのか ―死者の発見と命の荘厳の輝き

  むすびに 石牟礼道子の「あした」へ

  初出誌・参考文献
  あとがき







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