書籍一覧 新刊
富永加代子小説
『楽園―伊豆の開墾と猫の哲学』
矢谷長治が石垣りんに描いた絵画「桜咲く子浦」のように、富永加代子氏は、伊豆半島の子浦を愛した義母や伯父の矢谷長治、そしてこの地で暮らす人びとや南伊豆を慈しむ人びとのためにこの小説を書いた。そこには新たな「楽園」を目指して「契」の記憶から未来を切り拓く花穂子や順一や明莉のような存在が立ち上がってくる。(鈴木比佐雄 解説より)
| 解説:鈴木比佐雄 |
| 四六判/192頁/上製本 ISBN978-4-86435-680-0 C0093 |
| 定価:2,200円(税込) |
発売:2025年11月19日
目次
一章
1 山百合の花影
2 宮ノ谷
3 開墾
二章
4 啓蟄荒し
5 マムシ騒動
6 秘密基地
7 蝶の舞い来る庵
8 お婆さんの妄想
9 秋草の図
三章
10 毛虫、蓑虫、迷い猫
11 囲炉裏端の宴
12 満喜夫の秘密
13 館長になった猫
14 猪の洗礼
四章
15 ああ、無情
16 けもの道
17 ウリタンと暮らす
18 黒船屋
19 五月になれば
20 カボチャ泥棒
五章
21 伊豆に向かう朝
22 天地を返す
23 落とし穴
24 哲学の畑
25 久しぶりの宮ノ谷
六章
26 コロナウイルス
27 転機
28 明莉の挑戦
七章
29 ミカン畑の源さん
30 河津桜咲くころ
31 海辺のシェアハウス
八章
32 梅花かがよう谷
33 移住者の扉
34 再会の儀式
35 命のリレー
36 楽園の扉
解説 鈴木比佐雄
あとがき





