沖縄関連書籍
又吉栄喜
『又吉栄喜小説コレクション6 人骨展示館』
グスク(城)跡から出土した女性の人骨をめぐり多様な解釈が巻き起こる表題作など中編4編
又吉栄喜は「原風景」の「原」を探るべく「風景」を掘っているところがあり、それによって沖縄やアメリカを多面的に捉え返し、そこから多くの作品が多様な原風景を立ち上げてくる、そのような創作をしているように見える。(呉世宗 巻末解説より)
四六判/372頁/上製本 ISBN978-4-86435-652-7 C0393 |
定価:2,750円(税込) |

又吉栄喜
『又吉栄喜小説コレクション5 巡査の首』
兄妹が祖母の「奇特な遺言」を叶えるため異国へと密航する表題作など中編3編
本巻に収められた物語は、〈夢幻性〉へと誘い、また対立構造の深部をまなざし、止揚を試みる。薩摩の侵攻、アジア・太平洋戦争、米軍統治時代、沖縄が体験しなければならなかった痛みに目を向けながら、二項対立的に善悪を断定しないのである。(柳井貴士 巻末解説より)
四六判/368頁/上製本 ISBN978-4-86435-651-0 C0393 |
定価:2,750円(税込) |

野ざらし延男評論集
『俳句の地平を拓く―沖縄から俳句文学の自立を問う』
沖縄俳句から地球俳句へ
俳句は「地球文学」として孵でることはできるだろうか。沖縄ではすでに、その脱皮は始まっている。(鈴木光影・解説文より)
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解説:鈴木光影 |
A5判/496頁/上製本 ISBN978-4-86435-581-0 C0095 |
定価:2,200円(税込) |

神谷毅詩集
『焰の大地』
神谷毅氏は青空を讃美し、沖縄の美しい海に潜り「魚と戯れる」のだ。つまり自然の恵みの野菜を育てて残波岬下で魚を釣り、それらを調理してお弁当を辺野古に坐り込む人びとに届けるのだ。そして坐り込む人びとの「巨大な暗雲に挑み焰となり大地を抱く/人間の尊厳と誇りの為に焰となり」うるエネルギーを補給しようと、神谷氏は実践し、沖縄の人びとの自然観の宿る「風根(かじぬにー)」に立ち還り、その魂に耳を澄まして詩作を続けるのだろう。(鈴木比佐雄・解説文より)
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解説:鈴木比佐雄 |
A5判/160頁/並製本 ISBN978-4-86435-545-2 C0092 |
定価:1,650円(税込) |

高柴三聞
『ガジュマルの木から降って来た』
高柴三聞氏の多様な表現力には、沖縄の自然と暮らしの細部から沖縄人(ウチナーンチュ)の精神世界に引き込んでいく、不可思議な魅力がしなやかに文体に一貫して感じとれる。それはどこか口誦文学のような語り口であり各篇は一つの物語でありながら重層的に積み重なり、それらは沖縄という大きな物語を生み出していく可能性に満ちている。鈴木比佐雄・解説文より)
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解説:鈴木比佐雄 |
A5判/192頁/並製本 ISBN978-4-86435-536-0 C0092 |
定価:1,650円(税込) |

又吉栄喜小説コレクション4
『松明綱引き』
彼はかねがね浦添市のある一点を中心とする半径二キロメートルの円の範囲内に戦後沖縄の状況は凝縮されているから、その円内の出来事を克明に描写すればよいと発言している。すなわち彼の作品が長編であってもその方法は短編的であり、むしろ短編に彼の文学的特徴がよく表れている。(八重洋一郎 解説より)
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解説:八重洋一郎 |
46判/368頁/上製本 ISBN978-4-86435-508-7 C0393 |
定価:2,750円(税込) |

又吉栄喜小説コレクション3
『歌う人』
一人の人間がなんらかのかたちで生を閉じるとき、残された人々は死者の後始末をめぐって奔走させられる。その奔走のなかで生まれる対立やしがらみ、空回り、欲望などが又吉栄喜の筆によって描かれるとき、他に類を見ない、滑稽みのある世界が出現するのである。(村上陽子 解説より)
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解説:村上陽子 |
46判/392頁/上製本 ISBN978-4-86435-507-0 C0393 |
定価:2,750円(税込) |

又吉栄喜小説コレクション2
『ターナーの耳』
又吉栄喜の作品世界は豊かである。文学の力を援用し、人間の可能性や不可能性へ挑戦する世界が可視化されて展開される。読者はこの世界を堪能しながら自らの可能性を発見する。同時に希望を牽引する勇気をも示唆されるのだ。(大城貞俊 解説より)
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解説:大城貞俊 |
46判/392頁/上製本 ISBN978-4-86435-506-3 C0393 |
定価:2,750円(税込) |

又吉栄喜小説コレクション1
『日も暮れよ鐘も鳴れ』
戦争や苦い経験を経た大人の入り組んだ不可解な恋愛心理と、未だ恋の何たるかに惑う少女の揺れる心理をモザイク状に織り上げた、まさに「いのちばかりが長く/希望ばかりが大きい」恋物語なのである。(与那覇恵子 解説より)
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解説:与那覇恵子 |
46判/336頁/上製本 ISBN978-4-86435-505-6 C0393 |
定価:2,750円(税込) |

大城貞俊 小説
『記憶は罪ではない』
「先生……、お元気ですか」
沖縄の高校教師五人の記憶が、哀感溢れる物語となって解き放たれる(帯文より)
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46判/286頁/並製本 ISBN978-4-86435-432-5 C0093 |
定価:1,870円(税込) |

平敷武蕉
『修羅と豊饒―沖縄文学の深層を照らす』
平敷氏の批評する姿勢は、たとえ大家であっても新人であっても決して手を緩めることなく作品に向きあって、沖縄文学の優れた試みであるか否かを内面に問いながら記述していく、純粋な批評精神に貫かれている。(鈴木比佐雄「解説」より)
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解説:鈴木比佐雄 |
46判/384頁/並製本 ISBN978-4-86435-415-8 C1092 |
定価:2,200円(税込) |

平得壯市 俳句・短歌集
『飛んで行きたや 沖縄愛楽園より』
〈慰霊碑の供花に飛び交う夏の蝶〉収載された作品は心に染み入るものが多いが、本句はとりわけ想像力を喚起する。何の慰霊碑なんだろう。だれの慰霊碑なんだろう。なぜ供花が行われたのか。供花は蜜のように甘い希望の喩えなのか。なぜ夏で、なぜ蝶なのだろう。無数の蝶か一匹の蝶か。瀕死の蝶か若々しい蝶か。蝶とは私なのか。作者は元ハンセン病患者で家族との隔離を国家権力によって余儀なくされたのだ……。(大城貞俊「解説」より)
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解説:大城貞俊 |
46判/208頁/並製本 ISBN978-4-86435-395-3 C1092 |
定価:1,650円(税込) |

大城貞俊 評論集
『抗いと創造―沖縄文学の内部風景』
本書は「沖縄文学」と「沖縄戦後詩」の重層的な関係を考える際に最も相応しい論考集として読み継がれていくに違いない。また新たな「沖縄文学」を「しまくとぅば」を駆使して創造しようとしている若き表現者たちにも大きな示唆を与えるだろう。
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A5判/360頁/並製本 ISBN978-4-86435-389-2 C1092 |
定価:1,980円(税込) |

与那覇恵子評論集
『沖縄の怒り―政治的リテラシーを問う』
与那覇氏の論考の魅力は、なんといっても、論旨明快な論理展開と切れ味鋭い切り口にある。しっかりした現状把握とまっとうな歴史認識が氏の立ち位置を支えている。氏は物事へのあいまいな態度をとらない。自分の立場を臆せず明確に表明し、そこから批評の矢を放つ。(平敷武蕉 解説文より)
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解説:平敷武蕉 |
46判/160頁/並製本 ISBN978-4-86435-384-7 C1092 |
定価:1,650円(税込) |

又吉栄喜 小説
『仏陀の小石』
沖縄の芥川賞作家、又吉栄喜の最新小説!子を亡くした作家夫婦は、インドの地で、果たして魂の救済を得られるのか?「琉球新報」連載で反響を呼んだ小説の単行本化!
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46判/448頁/並製本 ISBN978-4-86435-376-2 C1092 |
定価:1,980円(税込) |

与那覇恵子 詩集
『沖縄から 見えるもの』
この詩集『沖縄から 見えるもの』には沖縄人の「言の葉」の深層と対話し、今も続いている基地問題を抱える暮らしや、それでも生きる誇りなどが掬い上げられて書き記されている。そんな詩集はきっと本土の日本人たちをより広い他者の視野に立たせて、沖縄人の魂と共存することの真の豊かさを感じさせてくれるだろう。(鈴木比佐雄・解説文より)
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解説:鈴木比佐雄 |
A5判/176頁/並製本 ISBN978-4-86435-374-8 C1092 |
定価:1,650円(税込) |

新城貞夫
『妄想録―思考する石ころ』
沖縄の歌人新城貞夫氏の新刊『妄想録―思考する石ころ』は、突き詰められた直観とそれに基づいた思索力の自在な展開が生み出した啓示的な文体によって記されている。これほど精神の自由な人間は滅多にいないと思わせるほどの潔さが、文章に備わっている。(鈴木比佐雄 解説より)
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解説:鈴木比佐雄 |
46判/176頁/並製本 ISBN978-4-86435-361-8 C1092 |
定価:1,650円(税込) |

新城貞夫 詩集
『前奏曲―魂には翼がある』
一九六五年当時の沖縄は米軍占領下であり、沖縄戦の悲劇に加えて膨大な米軍基地に取り囲まれながら、新城氏はニーチェを手掛かりにして国家や社会や宗教などの支配から逃れようと、根源的な自由を「前奏曲」を響かせるように軽やかに書き記していたに違いない。(鈴木比佐雄「解説」より)
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解説:鈴木比佐雄 |
46判/288頁/並製本 ISBN978-4-86435-399-1 C1092 |
定価:1,650円(税込) |

大城貞俊小説
『椎の川』
昭和17年、沖縄県本島北部の長閑な山村で暮らす松堂家の人々。貧しいながらも互いにいたわり合い、和やかな日々を過ごしていた。ところが、母親の静江が、当時不治の病と恐れられていたハンセン病を患ったのである。村人がパニックに陥る中、夫の源太は沖縄戦に召集される。残された子どもの太一と美代は、隔離された母静江を探すのだが……。沖縄県具志川市文学賞受賞作の復刻再刊。
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解説:村上陽子 |
文庫判/256頁/並製本 ISBN978-4-86435-353-3 C0093 |
定価:990円(税込) |

アンソロジー
『沖縄詩歌集~琉球・奄美の風~』
詩歌に宿る沖縄の魂(まぶい)!沖縄を愛する204名による短歌、俳句、詩などを収録!
~「おもろそうし」を生んだ琉球国の民衆や、琉球弧の島々の苦難に満ちた暮らしや誇り高い文化が想起され、今も神話が息づく沖縄の魂(まぶい)を感受し多彩な手法で表現されている。~(鈴木比佐雄「解説文」より)
~「おもろそうし」を生んだ琉球国の民衆や、琉球弧の島々の苦難に満ちた暮らしや誇り高い文化が想起され、今も神話が息づく沖縄の魂(まぶい)を感受し多彩な手法で表現されている。~(鈴木比佐雄「解説文」より)
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解説:佐相憲一、鈴木光影、鈴木比佐雄 |
A5判/320頁/並製本 ISBN978-4-86435-346-5 C1092 |
定価:1,980円(税込) |
