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鈴木比佐雄詩論集
『福島・東北の詩的想像力―詩的反復力Ⅴ(2011-2015)』
私の中で福島・東北に関わる詩人・俳人・歌人・評論家たちへの関心は、これからもっと深まってくる思いがする。なぜなら、石川啄木、宮沢賢治などを生んだ東北の精神は、縄文の精神や平和・非戦の精神ともつながっていて、私たちが立ち還るべき重要な源泉であるからだ。(著者あとがきより)

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A5判/384頁/並製本 ISBN978-4-86435-235-2 C1095
定価:2,200円(税込)

鈴木比佐雄詩論集 『福島・東北の詩的想像力―詩的反復力Ⅴ(2011-2015)』

発売:2015年12月18日



【目次】

  Ⅰ章 若松丈太郎と「核災」後の詩人たち

【詩】薄磯の木片―3・11小さな港町の記憶 

「核災」後を生きる福島の詩人たち
  ―若松丈太郎・斎藤貢・根本昌幸・二階堂晃子・芳賀稔幸・青天目起江・前田新
南相馬市から原発の危機を発信し続ける人 
  ・若松丈太郎『福島原発難民―南相馬市・一詩人の警告 1971年~2011年』
南相馬市で脱原発の論理的根拠を思索する人 
  ・若松丈太郎『福島核災棄民―町がメルトダウンしてしまった』
北狄の精神を問い続ける人 
  ・『若松丈太郎詩選集一三〇篇』
戦後七十年の広島・福島そして原郷を担う詩人 
  ―御庄博実・長津功三良・若松丈太郎・柴田三吉・原子修の試み

  Ⅱ章 福島の詩人たち

【詩】請戸小学校の白藤 

浪江町の悲しみと祈りを書き記す人
  ・根本昌幸詩集『荒野に立ちて―わが浪江町』
海から呼ばれる人びとの悲しみと再生を 
  ・みうらひろこ詩集『渚の午後―ふくしま浜通りから』
喪失感や人災の悲しみから立ち上がる人 
  ・二階堂晃子詩集『悲しみの向こうに―故郷・双葉町を奪われて』
浜通りの深層の記憶に分け入る人 
  ・芳賀稔幸詩集『広野原まで―もう止まらなくなった原発』
「ぬくもりの花びら」を他者に手渡す人 
  ・青天目起江詩集『緑の涅槃図』
故郷や暮らしの事物を真に観ようとする人 
  ・うおずみ千尋詩集『白詰草序奏―金沢から故郷・福島へ』
浜通りで桜螢を幻視する人 
  ・木村孝夫詩集『桜螢―ふくしまの連呼する声』
深い悲しみを平安に変えてしまう人 
  ・堀内利美 図形詩集『人生の花 咲き匂う』
会津・東北の詩魂を体現する人 
  ・前田新詩集『無告の人』
父と祖父の生きる知恵や情念を未来へ届ける人 
  ・安部一美詩集『夕暮れ時になると』

  Ⅲ章 福島の俳人・評論家たち

【詩】塩屋埼灯台の下で―二〇一二年三月十六日 薄磯海岸にて 

朧の美学―十念寺の境内から 
  ・永瀬十悟句集『橋朧―ふくしま記』
賢治の「土着と四次元」を未来へ届ける人 
  ・前田新評論集『土着と四次元―宮沢賢治・真壁仁・三谷晃一・若松丈太郎・大塚史朗』
人への愛を貫き通す人 
  ・新藤謙『人間愛に生きた人びと―横山正松・渡辺一夫・吉野源三郎・丸山眞男・野間宏・ 若松丈太郎・石垣りん・茨木のり子』
現代詩論考に歴史認識と思索力を与える人 
  ・芳賀章内詩論集『詩的言語の現在』

  Ⅳ章 東北を見つめる詩人たち

【詩】〈本当は大人たちは予想がついていたんじゃない〉 

大槌町で帰らぬ人と語らう人 
  ・東梅洋子詩集『連結詩 うねり 70篇 大槌町にて』
東北の人びとと共に「無限のひとり旅」をする人 
  ・『畠山義郎全詩集』
北の人びとの魂を賢治と共に語る人 
  ・『大村孝子詩選集一二四篇』
言葉に花の香気を生かし心に笑窪を宿す人 
  ・田澤ちよこ第二詩集『四月のよろこび』
「たむける愛」の奇蹟に気付かせる人 
  ・見上司 第三詩集『一遇』
吉祥寺から東北の「父なるもの」と対話する人 
  ・悠木一政詩集『吉祥寺から』
日高・網走と弘前から愛される人
  ・『川村慶子全詩集』
3・11以降の世界を想像的に切り拓いていく人
  ・くにさだきみ詩集『死の雲、水の国籍』
未来に向けて原発事故を「忘れない」ために詩作する人
  ・岡田忠昭詩集『忘れない―原発詩篇増補三版』
天使と人間が一体化し地上の虹となるまで 
  ・佐々木淑子詩集『母の腕物語 増補新版 ―広島・長崎・沖縄、そして福島に想いを寄せて』
痛みの想像力を詩に転化させる人
  ・中村純詩集『はだかんぼ』

  Ⅴ章 東北を思索する批評家たち

【詩】日本は福島の一部となっている 

賢治の「翼」を「未来に向けて書き記す」人 
  ・高橋郁男『渚と修羅―震災・原発・賢治』
「敗れざる者」たちを物語る人 
  ・川村杳平俳人歌人論集『鬼古里の賦』
時の本質と言葉の慈悲を記す人
  ・石村柳三詩論集『時の耳と愛語の詩想』
賢治の「透明な風」から「いそしみ」を促されて 
  ・吉見正信著作集第二巻 『宮澤賢治の心といそしみ』
九歳の少女の絶望的な悲しみを語り継ぐ人 
  ・金田茉莉著『終わりなき悲しみ ―戦争孤児と震災被害者の類似性』
「生きる力」に向けて書き続ける人
  ・伊藤幸子エッセイ集『口ずさむとき』
賢治さんなら「ヒドリ/ヒデリ論争」をどう思うだろうか
  ・和田文雄『続・宮沢賢治のヒドリ―なぜ賢治は涙を流したのか』
「而今」の精神で永遠の今を生きる人
  ・『亀谷健樹詩禅集』

  Ⅵ章 脱原発・核兵器廃絶、平和をとわに

【詩】朝露のエネルギー ―北柏ふるさと公園にて 

残された人びとを勇気づける本当の言葉をめざして 
  ・『命が危ない 311人詩集 ―いま共にふみだすために―』
果たさねばならない脱原発・自然エネルギーへの道標となるために
  ・『脱原発・自然エネルギー218人詩集』
日本の詩人たちを全米に伝えようとするアメリカの詩人
  ・『脱原発・自然エネルギー218人詩集』アメリカ版
「世の中を変える」抵抗精神が湧き上がる人
  ・鎌田慧『悪政と闘う―原発・沖縄・憲法の現場から』
夏蝉のように「平和とは何か」を問い続ける
  ・『平和をとわに心に刻む三〇五人詩集― 十五年戦争終結から戦後七十年』
日本の詩人たちにとって「非戦」とは何であり続けるか
 ―中里介山、与謝野晶子、北川冬彦、押切順三、峠三吉、宗左近、末松努の「非戦詩」の系譜
  ・『非戦を貫く三〇〇人詩集―憎しみの連鎖を断ち、平和を創るために』(二〇一六年七月刊行予定)

  Ⅶ 日本・韓国・中国 国際同人誌「モンスーン」

【詩】モンスーンの霊水 

「原故郷」を創り出すためには、どのような精神が必要か。
 ―アジア詩人大会・韓国・蔚山での講演
「モンスーン」創刊の辞 
 ―「アジア」という「原故郷」を構想し創造するために
アジアという視点を内在化するために
【詩】福島の祈り―原発再稼働の近未来

あとがき  
略歴  

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